ご家族の方へ

このサイトをご覧になっている方の中には、ご自身がではなくご家族がパチンコ依存症で、本人だけでなく家族や周りの人にも迷惑をかけているということにお悩みの方もいらっしゃると思います。
最初にどうしてもお伝えしたいのはあなたは何も悪くないですということです。

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自分のせいかしら!?なんて思わないでくださいね。
親御さんの場合は「自分の育て方が悪かったのか」と自分を責めてしまう方が多いのですが、断言させていただきますと「あなたのせいでは全くありません」。強いていうのなら「運が悪かった」のです。なので、今は「これからどうするのか」を考えましょう。

 


傍にいる側の人間にしか分からない悩み

パチンコ依存症に苦しんでいるのはパチンコをやっている本人だけでなく、その周囲にいる人間も同様です。しかし、変えなくてはいけない意識やしっかり考えるべきポイントなどはそれぞれ異なっています。
まずは変えるべき意識をいくつか紹介します。

・情や涙で訴えかける作戦は無意味。罪悪感だけでどうにかなるほどパチンコの魔力は生半可なものではありません。
・助けるにしても縁を切るにしてもどっちにしても「とことん」を守る。「今回だけお金を貸す」とか「ほとぼりが冷めるまでちょっと距離を置く」とか中途半端な対応をするぐらいなら何もしない方がマシだと思ってください。
・「とことん助ける」と決めた場合は「共倒れ」にならない範囲を明確にしてください。
縁を切ると決めたならそれもまた徹底してください。友人関係なら着信拒否、夫婦間なら離婚、親子・兄弟なら本当に絶縁することも致し方ないと思ってください。

他人からの説教や涙ながらの訴えだけではほとんど何も変わらないでしょう。本人が本気で奮起してやり直す覚悟を持たないと意味がありません。このサイトを見せるというのも良いと思います。

また、「とことん助ける」と決めた場合は、まず真っ先にやってほしいことがあります。
パチンコ依存症者が持っている全てのカード、クレジットカードやキャッシュカードはもちろん、会員カードなども全てあなたが保管してください。そして支払い義務があるもの全てを一緒に明確にする作業もしてください。借金があるならその内容、クレジットカードの分割払いになっているもの、光熱費や携帯代、家賃、保険、その全てを本人と一緒に確認してください。「今、全てを正直に話して。話せば話した分のお金は全部立て替えてあげる。生活を立て直すのに必要なお金も最低限は貸す。ただし、もう今日以降は1円たりとも立て替えたりしない」と、約束させてください。本人にも、ご自身にも。
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育てた私にも責任があるしな…とか思ってはいけません。

また、何か犯罪に手を染めていたり、暴力をふるって来たりするようなことがあれば、それはもう容赦なく警察に連絡してください。「パチンコ依存を克服する前に」のページでも紹介していますが、パチンコ依存症者はプラスにもマイナスにも感情が大きく振れやすくなっています。その上で犯罪行為や暴力行為に走ってしまう人は、自分で感情がコントロール出来なくなっている可能性が高いです。こうなってしまったらいくらご家族やご夫婦でも素人の手に負えるものではありません。警察に任せることがやさしさです。


一緒に回復を目指すと決めた方に絶対守ってほしい注意点

パチンコ依存症は思っている以上に治療するのが難しいといわれている病気です。本人に治す気があればなおさらですが、本人も家族や周りの人たちも苦しめます。
そこで、依存症患者の方の家族にしっかり心得ておいてほしいことを紹介します。
上記で説明したように、ハッキリ言ってしまえば中途半端な覚悟であればしないほうがマシです。
ハッキリとした態度と、これから説明する注意事項を必ず守ってください。

共依存しない

依存症を発症する方は他にも併発するケースが多いです。例えばうつ病、借金依存症など。
それとともにご家族の方と共依存に陥るケースは数多く報告されています。
共倒れにならないように注意してください。他の依存症との併発にも気を付けながら治療に取り組んでいきましょう。

お金は肩代わりしない

どれくらいの覚悟・額にもよりますが、お金をすべて負担すると共倒れになりやすくなるのは容易に想像がつくでしょう。また、それは依存症の治療面からみてもあまり良い行動ではありません。
あくまでも自分の力で更生させることを目標としてください。
過去には、パチンコ依存症患者の方の家庭がお金持ちですべてお金を出していたら取り返しがつかなくなった例もあります。
お金を肩代わりすることが改善に繋がるわけではありません。
むしろ逆だと覚えておきましょう。借金を肩代わりすることは治るものも治らなくする可能性を秘めているのです。

突き放さない

パチンコ依存症は病気であり、誰も悪くありません。本人も、そしてご家族の方も、です。しっかりとした治療と根本的な原因を突き止めましょう。
パチンコ依存症というのはとても孤独になりやすいため、うつ病などを発症してしまうこともあり恐ろしいものです。
ご家族の方は突き放さず味方になっていてあげてください。そして、良くなることを信じてあげてください。


パチンコ依存症は他の依存症よりたちが悪い

次にきちんと考えるべきポイントを紹介します。

・アルコールやニコチンや薬物などと違って、体内に直接摂取するような依存ではない分余計にたちが悪いときちんと認識する。
・本人なりに自省は十分していることを認める。ただ反省したところでどうにかなるものでもないことも忘れないように。
・本当に自分を変える/人生を変える気があるのかの見極めは年単位で行なう覚悟があるかどうかを考える。

パチンコ依存症は精神的な依存です。過度なストレスと興奮を与えられることに慣れてしまい、精神がマヒしてしまっていることが「根っこ」になって起こります。まずは「普通の感覚」に戻すことが先決です。パチンコをやめれば良いという問題ではないことを念頭においてください。
また、パチンコ依存症者の大半は毎晩毎晩「何であんなにお金を使ってしまったのだろう。あのお金があればアレも出来たしコレも出来たのに。っていうかあのお金は、本当はアレに使わなきゃいけないお金だったのに」ということを、帰り道や布団の中で頭を抱えながら思っています。「この前あんなにもうやらないって言ってたのにまたやった。ちっとも反省してない」ですとか「将来のことを何も考えていない」ですとか、そのようなことを言われると「ちゃんと反省してるんだよ、でもどうしようもないんだよ」「俺なりに考えてんだよ!」と反発したくなってしまうのです。反省もしていますし自己嫌悪もしますし将来への不安も人一倍あるのです。ですが、それだけで頭を切り替えられるようならパチンコ依存症なんかにならないのです。
また、反省して気持ちを切り替えても、数か月や数年経つと「またやりたいなぁ」という気持ちが生まれてきてしまいます。もう普通の生活にも慣れて、実感として「自分は大丈夫だ」という手ごたえが出てきた頃というのが「リバウンド」のタイミングです。「もう大丈夫だから、たまにちょっとやるくらいならいいかな」と思い始めて、そこから転げ落ちていく人を何人も見ました。もしあなたが「とことん助ける」という道を選択したのなら、少なくとも3年は気を緩めない、緩めさせないことが大事です。


 

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