ギャンブル依存症の主婦が借金を抱える闇

ギャンブル人口

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国立病院機構久里浜アルコール症センターの研究班がギャンブル依存症の実態調査をした結果、一応の数字が発表されました。
ギャンブル依存症は、みんながみんな病院を利用するわけではなく、病気だという認識が薄いため人数を把握するのが難しく、この結果はとても貴重だといわれています。

その結果とは・・

・成人男性が8.8%の438万人
・女性が1.8%の98万人

全体では4.8%の536万人にのぼることが分かりました。

この数値より実際はもちろん多いと推定できるので、成人男性は10%近く、女性は2%近い人数は存在しているということになります。

そして日本人の人口128,057,352人として考えると23人~24人に1人はギャンブル依存症とのこと。
小中高の1クラスに1人は確実にギャンブル依存症がいる計算になります。
これは恐ろしい人数と言えるのではないでしょうか。
海外の例だと

・米国1.58%
・香港1.8%
・韓国0.8%

となっており、日本の男女平均4.8%は異常とも言える多さなのです。
また、ここにはゲーセンやネットゲームは数えられていないので、それらにお金をつぎ込んでいる人も入れると恐ろしい人数になるのではないでしょうか。

ギャンブル依存症で破滅するのは男性が多いのはなぜ?治療法も男女で違う!

ギャンブル依存症の実態

主婦はストレスが多い

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こんな異常なギャンブル人口を持つ国、日本。その中でも注目したのは「主婦」です。
実は主婦が借金をするケースは珍しくありません。
夫に隠れて借金してしまって途方に暮れている主婦の方もいらっしゃるくらい、「主婦層の借金問題」は深刻です。
もちろん主婦の借金にはギャンブルとは全く関係なく、生活あるいはオシャレや見栄のために借金をするパターンもあります。
しかし、動機はそこでも内緒で増やそうとパチンコを始めて、依存症になって借金をしてしまうというケースも多いのです。
主婦がパチンコにハマってしまったり、借金をする理由のいくつかを紹介します。
実際に主婦をやられたことがないとわかないことも多いと思いますが、主婦の生活にはストレスとなることが多く潜んでいます。

Case 1: 家族(特に夫)への不満

主婦の家族への不満は夫に対するものが多いようです。

●家計にうるさくいうのにお金遣いが荒い
●家事や子育てに協力しない
●会話が少なく、相談に乗ってくれない
●浮気をする
●夫婦生活がない
●味方になってくれない

などなど。探せばキリがないくらい出てくるのです。
検索サイトで「夫」と入力すると、関連して出てくるのは「嫌い イライラ 死ね」などのマイナスなワードの数々・・・
それほど主婦のストレスは計り知れないということでしょうか。

パチンコ依存症の原因の一つとしてストレスがありますので、きっかけになり得るでしょう。

Case 2: 人間関係のストレス

夫婦が共働きであれば、パートであっても正社員であっても、社会に出ていることで感じる人間関係のストレスがあるでしょう。
また、子供がいたりするとママ友同士のストレスも加わってきます。

外では仕事やママ友付き合い、家では家事に追われ・・・
「主婦強し」という言葉だけでは言い表せないくらい慌ただしい毎日だとは思いますが、それにも増してストレスが溜まってしまったら息抜きをしたくなるものですよね。

そういった「逃げ場」として「パチンコ」を利用するのかもしれません。

そして、女性は男性よりもパチンコ依存症になるまでの期間が短いと言われています。
精神科医の偉い先生がおっしゃっていたのは、

・男性は17年~18年
・女性は10年以内

だそうです。

精神的にも関わっているのですから、主婦が借金をしてしまうのは他人事ではありません。

Case 3: 刺激がない

これもまた深刻な問題です。
子供がいない専業主婦のかたは、日中家事を済ませていればあとは自由な時間です。
何もすることがなくて困るという方もいらっしゃるくらい、仕事をしておらず子供もいらっしゃらない専業主婦の方の日常は「つまらないもの」になってきます。
そのうちそんな「退屈な気持ち」からパチンコをしだしてしまったら、ハマらないわけがありません。
「パチンコ」は「刺激の塊」なのですから。

ケース別に対処法をみていこう

ここからは、ケース別にどういった対処法があるのか?パチンコ依存症患者の「主婦」がどういったタイプの主婦なのかから、方法を探ってみることにしましょう。
パチンコ依存症を克服するのはそう簡単なことではありません。
あくまでも、参考程度にお考え下さい。

まず、「主婦」は大きく分けると下記の4タイプになります。

共働きで家計を支えるキャリアウーマン主婦(子供の有・無)
完全に家庭に入り家事に励む専業主婦(子供の有・無)

そして次に、あなたはどの目線の方なのかを見ていきましょう。

◆あなた自身「私はパチンコ依存症」なケース

あなた自身がパチンコ依存症の場合、絶対にしてはいけないことがあります。
それは、旦那さんに内緒で闇金からお金を借りることです。カードローンならまだしも、闇金というのは法外な金利を取りあなたの人生をめちゃくちゃにしてしまいます。(⇒カードローンのわからないこと全部!よくある疑問を一問一答形式で発表

作者にも経験がありますが、お金を借りるということを一度経験すると、「お金が永久に出てくる感覚」に陥ります。それは借りているお金だとわかっていても、ATMなどから借入をしているうちに貯金を崩している感覚になってしまうのです。特に闇金は限度額もないので注意です。
正式な銀行カードローンなどは限度額が設定されていて、特に主婦の方はあまり限度額が高く設定されていません。
だからこそ歯止めをかけるタイミングがあります。
ですのでまずは闇金などからは絶対にお金を借りないでください。

そして、次は身近な人に相談してください。
実はこの行為、パチンコ依存症だということを認識することがとても大事なんです。
両親、旦那さん、親友、誰でも良いです。一番信頼する人に相談し、あなたは今どん底な状態だということを認識してください。
出来れば厳しいことを言ってくれる人が良いでしょう。ネットをみていても厳しいことが書いてあることはあまりありません。
ネット上で体験談などをみることは出来ても、実際にあなたのことを考え、あなたの為に発された言葉の前では何の役にも立ちません。
自力で克服できないようであれば、周りの人を頼ってください。

◆旦那さん目線「僕の妻はパチンコ依存症」なケース

旦那さんが「妻が依存症」ということを認識しているのはラッキーだ。
なぜなら、パチンコ依存症者の主婦の方は旦那や子供には隠しながらやっていることがほとんどだからだ。
「二人の問題」と思ってくれる旦那さんは強い味方であり、回復する可能性を大いに秘めているのです。

それを踏まえてまずやってほしいことは、「家計のお金の管理は旦那さんがする」ことです。
給料が入ったら奥さんに渡しているという方も多いとは思いますが、これは非常に危険です。
最悪の場合、すべて使い込んでしまうかもしれません。そうなったら奥さんを恨み、唯一の味方がいなくなった奥さんは最悪の結末になるかもしれません。
そうならないための予防として、財布の紐は旦那さんが管理することで、奥さんを救ってあげてください。

そしてやはり、お互いがしっかりとコミュニケーションを取ることです。
専業主婦の場合は特に、親しい友人もいなければ孤立してしまったり、社会との関わりをあまり持てなくなってしまいます。
奥さんに変わった様子はないか、今日はどんなことをしたのか、話を聞いてあげてください。そして、お互いにコミュニケーションを取ってください。
パチンコ依存症の根本的な原因は「孤独」です。

◆友人目線「最近パチンコにハマってるらしい・・」ケース

親しい友人、近所の隣人などの背景によって変わりはありますが、「程度」を見極めることも大切です。
「最近パチンコによく言ってるんだ~」くらいのハマり具合でしたらあまり心配はしませんが、パチンコによく行っているところを見かけるなど、頻度が多いようでしたら依存状態かもしれません。
まずは旦那さんに伝える、などの対処程度でも良いでしょう。
あまりにも重症化している場合は、「駐車場に子供放置」などで事件にならないうちに市や区の役所に相談することも考えてみても良いかもしれません。
結局は本人の意思であり、家庭の問題になるので、周りが出来ることは限られていますが、重症化しないうちに何とかしたいものです。

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