パチンコ依存症でどん底の俺は債務整理に救われた

もうどのくらい「あの生活」をしただろう。当時28歳だった俺は俗にいう「パチンコ依存症」だった。
もとからギャンブルは好きだったし、始めは楽しくやっていたのだが、気づけばパチンコ漬けの生活から抜け出せなくなっていた。
社会人になってしばらく経って、「いまのままの仕事でいいのか」「転職しようか」「でももう少しいたら昇格も視野に入ってくる」そんないろんな思いが入り混じっていた時期だったと思う。
いろんなストレスもあり前よりパチンコに行く回数が増えていった。
しかしパチンコをしているときは何も考えず、当たりを待っているだけ、そんな状態のときが心地良かった。
そして、そんなに依存しているという自覚はなかった。
日常生活にパチンコが組み込まれているのは普通のことだった。
時にはパチンコと全く関係ない状況でパチンコを思い出した。例えば、テレビの字幕が赤いと、無意識に反応してしまったり、金だったりキラキラしていると頭の中にパチンコがフラッシュバックしてくるといったもの。
あとは、バラエティをみていてパチンコになった芸能人をみると無意識に思い出していたり。
街でヒョウ柄の服やカバンを見た日には、頭の中はパチンコをしている自分でいっぱいになった。
それが異常だと知る由もない俺は、気が付けば借金をしていた。
ボーナス前+昇格の話もチラホラ出ていたから、「大丈夫、すぐに返せる」と高を括っていた。
それが間違いだった。そこから地獄の始まりだった。
重ねすぎた借金・・・気づけば手がつけられなくなっていた。
あの頃のことはいまも思い出したくない・・・
毎日「絶望」しか感じなかった俺は、精神状態が普通ではなかった。


 

そんな俺を救ったのは、「債務整理」だった。
正直言ってあまりいいイメージを持っていなかったし、その選択をするなんて自分でもビックリだ。

パチンコ依存症者はどのくらいの確率で借金しているのか

しかし、その選択肢しかなかったのも事実。そしてそれを心の中で認めている自分がいた。
結果的に「任意整理」をして少しずつ返すという方法を選んだ。
自己破産と違って資産は残るし、期間で返済すれば良いし、間に弁護士さんに入ってもらうことでわからないことは何でも教えてくれる。
絶望の中にいてどうしようもなかった俺に救いの手を差し伸べてくれたのは、まさかの法律だったのだ。
これで楽になれる。そう思った。
少しずつ返済をすることによって制限はあるけれど、借金が減ったのもちゃんと返せそうと思い始めたのも「債務整理」のおかげだ。

もう借金をしないために!「任意整理」について詳しく解説


最後に伝えたいこと・・・でも書くかな。
実際助かったのは事実だし、もしあの頃の自分に言えることがあるなら、「パチンコなんかにハマるな!借金なんてするな!」そう言いたいけど、してしまったものはしょうがない。
「間違った選択をしないでくれてありがとう」とでも言っとこう。
カッコつけすぎたかな(笑)

借金をしているあなた!もしくはパチンコに依存しているあなた!
どっちも経験した俺がいうのもおかしな話だけど、
もし借金してしまったら・・・
もしパチンコに依存してしまったら・・・
それはしょうがない!自分がどうしたいかしっかり考えて行動に移してくれ。
行動に移してみると、意外となんともなく流れに身を任せて解決することもあるんだなって、俺は身をもって体験した。
台風の目みたいな感じだ。
その中にいるときはあまり大きな変化はないんだ。あまり進んでいるという実感もあまりない。
でも、過ぎてみると状況はだいぶ変わっている。良い方向に。
俺の場合は債務整理によって人生が好転していったように思う。
もしかしたら「なんとしてでも立ち直さなければならない」という気持ちもあったのかもしれないが・・・
どちらにしても、俺は変わった。なにがきっかけかなんてわからないけど、きっと何かあるはず。

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