パチンコ依存症と併発しやすい『うつ病』について

日本のうつ病の割合は異常

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日本では10人に一人が「うつ病」と言われています。
学生の頃であればクラスの中に3~4人はうつ病がいるという計算になります。
あなたの周りにうつ病に悩んでいる人はいるでしょうか?
そして、あなた自身は大丈夫でしょうか?
今回は、うつ病についてどういったことが言えるか、うつ病患者に対する誤解、といった観点、パチンコ依存症とはどう関係してくるかなど、知識として覚えておいてほしいことを紹介します。

日本の自殺率の高さはこちらでも紹介しました。(詳しくはこちら⇒ギャンブル依存症による自殺を、テレビでは報道しない
うつ病になって自殺するケースももちろんあるため、完全に負のコースが出来上がっています。
それをゼロにすることは難しいかもしれませんが、一人ひとりの知識や配慮で救われることがあるかもしれません。
パチンコ依存症で苦しんでいる人、うつ病で苦しんでいる人、あるいはその周りにいる人・・・
それぞれの苦労があると思いますが、私にできることはこういったことを伝えることです。
「理解する」ということの大切さがわかっていただけたらと思います。

アスペルガー・パニック障害・発達障害・ADHDの人はギャンブル依存症に要注意!

うつ病の典型的な症状

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・気持ちが落ち込む
・何に対してもやる気が出ない
・体重の増加や減少が著しい
・食欲の低下や増加
・睡眠に障害を感じる(寝つきが悪い・眠りが浅い・寝すぎてしまう・起きられないなど)
・自分に自信がなく、申し訳なさを強く感じる
・決断したり、何かに集中したりすることができない
・この世から消えてしまいたいと思うことがある(自殺願望)

うつ病の典型的な症状の基本として、こういったことが挙げられます。

[I have a black dog, his name was depression.(僕は黒い犬を飼っている。名前は「うつ病」)]
というタイトルの絵本があり、それをもとに映像化がされているものもあります。
うつ病の症状についてとてもわかりやすいので興味のある方は調べてみてください。

パチンコ依存症がうつ病を併発させやすい理由とは

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パチンコ依存症になると多く言われるのが、「金銭的な問題」と「精神的な問題」です。
精神的な問題は、主にうつ病を併発したりすることにつながっています。
パチンコやスロット、ギャンブルは特に気持ちの高揚・落胆の差が激しく、そして短時間でそういった差を感じることが多いため脳が疲れてしまうのです。
また、「金銭問題」も絡んで厄介になってくるでしょう。
パチンコ依存症は頭を悩ませる要因が通常生活をしている人の何倍もあるといえます。
様々な要因が複雑に絡み合ってパチンコ依存症とうつ病を併発されるのですが、ギャンブル依存症とうつ病の併発は珍しくなく、そしてあまり気づかれにくいものとして厄介になっているのです。
パチンコ依存症とうつ病を併発しているのに気づかれにくいのは、認識の問題もあります。
うつ病はやる気が起きないというのが症状の一つとしてありますが、パチンコに行くときは熱心に通うからです。
これは「義務感」と同じようなもので行かなければ落ち着かないから行っているだけなのですが、周りの人はその姿をみてまさか「うつ病」になっているなんて想像もしないからです。
パチンコ依存症と感じたら、うつ病を併発している可能性も視野にいれておくことが大事になります。

うつ病の治療法 『認知(行動)療法』とは

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うつ病の治療にとても大事になのは「休養」と「睡眠」です。
まずそれを十分に取りつつ、「抗うつ剤の投与」や「認知(行動)療法」といったものに取り掛かることになります。

そして、特に注目していただきたいのは「認知(行動)療法」といわれるものです。
その方法とは、うつ病の患者さんが物事を否定的・悲観的に考える特性を持っているので、その認識を少しずつコントロールしていくというものです。
否定的・悲観的に考える思考はストレスを溜める原因となってしまっている可能性があります。
そこで、考え方を楽な方向に誘導したり、受け止め方を改善したりする治療法になります。
その一つとしては、物事を「良い」「悪い」と極端に考えてしまうのではなく、それでは判断できないということもあるということを教えたりといったことです。
「良い」「悪い」だけで判断すると脳がストレスを感じやすくなってしまうのです。
社会に出れば、それだけではないということを認識する必要があります。
物事を「決めつける」ことがうつ病患者さんに多く、治療の妨げになったりするので、注意しながらの治療をオススメします。
また、これにはパチンコ依存症がうつ病を併発してしまった場合でも有効だと考えられます。
パチンコ依存症になったこと・うつ病になったことが「良い」「悪い」というわけではなく、「仕方のない」ことだと受け止めることによって自責の念を無くす訓練という治療を行うことが大切だと思います。

人は誰でも落ち込むことくらいあります。すこし「暗い一面」を持っていたりもするでしょう。
そういった健常者とうつ病と判断された方の違いは、上手に付き合っているかだと思います。
そして、それを本人がコントロールできる問題ではないので難しいのです。
周りの人がそういったことをまず理解すること、そして治療に向かいたいという本人の意志も大事です。
様々な治療法やサポート団体を紹介しているので、他の記事もみてみてください。