突然ですが、日々の生活の中でやめようしてもやめられないものはありませんか?
たとえば、タバコやお酒、甘いものなど…これらがあまり体に良くない習慣だと頭ではわかっていても、ついつい口にしてしまいますよね。
そんな何かに依存する気持ちは、ドーパミンというホルモンによるものである可能性が高いです。
このドーパミンは、脳に幸福感や喜びを感じることで分泌が活発になります。
ゲームやギャンブルに買った際に興奮する気持ちも、ドーパミンが作り出す「快楽ホルモン」によるものと考えられています。
この快楽ホルモンを得たいがために、タバコやお酒がやめられなかったり、ギャンブルにのめり込んでしまう人がいるのです。
◇ドーパミンを抑制するセロトニン
そんな厄介なドーパミンの分泌を抑えるには、体内のセロトニンという成分を増やすことがおすすめです。
このセロトニンは、気持ちを安定させ、心を穏やかにする働きがあります。
そのため、ギャンブル依存症のもととなるドーパミンの過剰分泌を抑制し、「快楽ホルモン」に依存する気持ちをコントロールしてくれるのです。
セロトニンが体内から不足すると、気持ちが不安定になるのでちょっとしたことでイライラしたり、涙が止まらなくなるといった症状が現れます。
たとえば、抗うつ剤にはセロトニンの分泌を増やす作用を含むものが多くあり、うつ症状を抑える効果が期待できると、専門家の間でも話題に挙がる成分なのです。
このセロトニンを体内で増やしてあげることで、心を穏やかにし、ギャンブル依存症の症状を和らげる可能性があります。
①適度な運動はセロトニンを増やす
毎日の適度な運動は、セロトニンを増やす効果が高いです。
日の光を浴びて散歩をすることももちろん大切ですが、特にリズム運動がおすすめです。
このリズム運動は、一定の規則的なリズムを繰り返す運動のことです。
たとえば適度なウォーキング、踏み台昇降など、同じリズムを一定の間隔で繰り返す運動を習慣化してみましょう。
毎日長時間運動することは難しいですが、一日に15分程度続けるだけでもセロトニンの増加が期待できます。
また、食べ物を咀嚼することもリズム運動の一つですので、食事の際は一口あたり30回を目安にゆっくりと時間をかけて食べることを心がけましょう。
大体3か月ほど継続することで効果が感じられてくるため、毎日気軽に取り組めそうな運動を選ぶことが大切です。
②人と会う
ジョギングやウォーキングの運動はもちろん、人と会うこともセロトニンを増やす効果があります。人と会うによって、自分の意識を高めたり承認欲求を満たすことからセロトニンが分泌されるといわれています。
パチンコばかりで人と会ってないなぁ・・・と思った方は要注意!人との触れ合い(グルーミング)は重要な役割があったのですね。
最近幸福感を感じていないという方は、意識が閉鎖的になっていないか思い返してみてください。
◇セロトニンを増やす食品
体内でセロトニンを生成するはたらきをするのが、「トリプトファン」と「ビタミンB6」です。
この二つが体の中で合成されることで、セロトニンの増加が期待できるので、積極的に食事メニューに取り入れましょう。
○トリプトファン
・納豆、味噌などの豆類
・ピーナッツ、アーモンドなどのナッツ類
・バナナ
・卵
○ビタミンB6
・マグロ、カツオ、鮭などの魚類
・豚肉、牛肉、鶏肉
・抹茶
・にんにく
これらの食品を含めた、バランスの良い食事メニューを意識しましょう。
◇睡眠の重要性
ドーパミンを抑制するセロトニンは、睡眠とも深い関わりがあります。
人が眠気を感じると、体内にメラトニンというホルモンが分泌されます。
このメラトニンの原料となっているのが、脳内物質セロトニンであり、これが何らかの理由で不足してしまうと、睡眠のリズムがくずれたり、不眠症の原因となってしまいます。
また、メラトニンは年齢を重ねるごとに減少していくため、加齢によって寝つきが悪くなっていくのは、このメラトニンの減少によるものと考えられます。
睡眠の質が下がれば、毎日の生活でイライラすることが増えたり、うまくストレスを解消することが難しくなってしまいます。
ストレスを次の日まで持ち越さないように、セロトニンの量を増やしてぐっすりと休める環境を作ることが、パチンコ依存症の症状を改善させる第一歩となります。
依存症の克服に大切なのは、「心身の健康」です。
ギャンブルをしないことそのものも大事ですが、まずは日々の生活習慣を見直し、生活リズムにメリハリをつけましょう。
セロトニンが、依存症を解決する糸口となるかもしれません。
◇まとめ|セロトニンを増やして人生を充実させよう!
セロトニンは、あなたの幸せを左右するといっても過言ではありません。
パチンコ依存症に陥った人の中には、日常的に幸福を感じられないという方が大勢います。そして、それが心の隙間になってきます。この穴は放置していれば放置するだけ広がり、収拾がつかなくなることも十分に考えられます。そのため、依存症の回復にはセロトニンのような幸せ分子が不可欠となってきます。日常的な幸福感を得るよう心がけ、心の隙間を作らないように気を付けましょう。
セロトニンを増やす方法は、
・運動する
・人と触れ合う
・セロトニンが多い食事を摂る
・良い睡眠を取る
これが代表的なものです。
今からでも出来ることはすぐに実践してみましょう!