娯楽として街中にパチンコ店があり、老若男女がパチンコを打てる国、日本。
パチンコ依存症大国の日本では、当サイト(パチンコ依存症解決センター)がよく閲覧されています。
お隣韓国や台湾では、パチンコは国で禁止されているにも関わらず、日本はすっかり依存大国になってしまいました。何にでも影響されてしまうという国民性なのか、柔軟性なのか…
パチンコは、みんなの心の隙間にスッと入ってきます。そして、その環境をしっかり整えてしまっているのが国です。
もはや国はあてになりません。自分の身は自分で守っていく時代に突入したのかもしれません。
パチンコ依存症になって仕事をさぼり習慣化してしまうと、会社にバレて懲戒解雇でクビになってしまうことも、ありえないことではありません。
今回は、人生を狂わせる「パチンコ依存症(ギャンブル依存症)」の具体的な症状や特徴を、初期~中期~後期の段階別に紹介していきます。
(ちなみに管理人は、元パチンコ依存症者です。医学的なことはサッパリわからないので、参考程度にみていってください。)
◆パチンコ依存症(ギャンブル依存症)とは?
依存症とは、主に「物質依存」「関係依存」「過程(プロセス)依存」の3分類されています。
その中でギャンブル依存症は「過程(プロセス)依存」にあたります。
一般的に、パチンコなどのギャンブルは娯楽として気軽に仲間や家族とやり始めることができます。しかし、そこから習慣化すると「止めようと思っていたのにやめられない」という症状に進行していくのです。この状態が「パチンコ依存症(ギャンブル依存症)」です。ギャンブル依存症の定義や原因は少し曖昧で、個人差もありますが、世界的に病気だと認められています。そのため、世界基準のチェックシートもあります。
こうなっていくと、自分の力ではどうしようもなくなり、自覚もないまま症状は進行していきます。重症患者は自力で回復できる可能性はかなり低くなり、家族を巻き込む形となります。
最近でも、ギャンブル依存症患者の借金1000万円以上を家族が肩代わりしていたニュースは記憶に新しいでしょう。
引用:ニュースはこちらより
症状がひどくなると、アルコール依存症や薬物などへの依存、パニック障害やうつ病などの精神的な合併症を引き起こすクロスアディクションになり、家族や友人を巻き込む事態になる進行性の精神疾患です。
パチンコ依存症は、人の脳を変形させ、人格を破壊し、支えてくれた家族までをも破滅に追い込むような、怖い依存症です。
また、手の出しやすさも問題です。
「付き合いで」
「お小遣いの範囲内だけなら」
「ストレスが溜まったから」
「息抜きで」
「彼氏とのデートで」
など、パチンコに行くようになったきっかけは、ほんの些細なことなのです。
そして、気がついたらハマってしまっている状態という方が多いです。
では、パチンコ依存症のどういった症状が出るのでしょうか?進行具合と症状を、3つの分類に分類し、その特徴ごとにさらに初期~中期~後期の3段階に分けていきたいと思います。
それでは、順を追ってみていきましょう。
◆第1段階【潜在段階】ギャンブル依存症
・嗜む程度
・ストレス解消
・付き合い
・小遣いの範囲内
など、娯楽の一環として多くの人がパチンコをやっています。
しかし、この娯楽の範疇という認識自体が間違っていて、依存症の根源となっていることに気づくことが大切なのです。
パチンコはギャンブルです。この賭博行為を娯楽にしようとすること自体が無理なのです。
この「第1段階【潜在段階】ギャンブル依存症」は、賭博行為を娯楽として容認し、手を出している状態です。
この段階はまだ始まりなので人生を壊すほどの勢力はありません。価値観によってはパチンコ依存症を回避できます。
しかし、多くの人はこの段階を早急に経てギャンブルが習慣となり、依存症を発症してしまうのです。
親の教育や社会的立場、本人の性質などの諸々の条件によって症状に違いはありますが、パチンコの「習慣化」によって多くの人が人生を破滅させています。
【第1段階『潜在段階』ギャンブル依存症】症状・特徴まとめ
この段階でのパチンコ依存症(ギャンブル依存症)の症状と特徴は下記のようになっています。
初期(大丈夫型)
- お小遣いの範囲だから大丈夫
- 家族等に迷惑をかけていないから大丈夫
- 借金はしてないから大丈夫
- 家族も認めているから大丈夫
- みんなもやっているし大丈夫
- やる回数自体が少ないから大丈夫
- やめようと思えばいつでもやめれるから大丈夫
冷静にみるとわかりますが、個人的解釈が目立ち、「大丈夫」と肯定しながらギャンブルをやり続けている状態です。
中期(習慣型)
- 仕事中にギャンブルを思い出す
- 休日にギャンブルをやる回数が増えた
- やめるのは簡単と思いながらやり続ける
- 家族など人の目を気にしながらもやり続ける
ギャンブルをやり始めて、中期(習慣化)の症状が出るのは約3年ほどの年月があるといわれています。習慣化してくると症状がで始め、周囲の人にも目に見えて「おかしい」と感じ始めます。
そして、次の後期(虚言)の症状や特徴が出始めます。
後期(虚言型)
- 嘘や隠し事が増える
- 使ってはいけないお金にも手を出す
- 借金をしてもやり続ける
- 家族など周囲と揉め事がよく起こり始める
この段階になると家族も違和感を覚え、注意を促し始めます。
しかし、ギャンブル依存症が病とは思わず、自己責任で問題の解決を考えはじめるため、病の存在が見過ごされてしまいがちです。
この第1段階【潜在段階】ギャンブル依存症の前期~中期~後期のおおよその期間は、パチンコ(ギャンブル)を始めてから5~7年くらいの期間です。
◆第2段階【軽度段階】ギャンブル依存症
一定期間やり続け、家族にも確認できるほどの状態が【軽度パチンコ(ギャンブル)依存症段階】です。
依存症になっている本人は、否認をし抱えている問題を正面から受け止められない状態というのが特徴です。その話を避けたり、逆切れしたり極端に不機嫌になるなど、その話題を避けるようになります。
家族も依存症者を思うが故に、将来性や社会的信用を心配し、また治ってくれるのを期待し借金を肩代わりするといった間違った行動を取ってしまいやすいです。
この存在からパチンコ依存症の存在に気づき、しっかりとした対応がなされていれば、後の人生の苦しみは免れていたのではないかと思う段階です。
しかし、現実では「パチンコ(ギャンブル)をやり続ける本人が悪い」と自己責任で解決してしまい、さらに負担をかけ状況を悪化させていってしまいます。
【第2段階『軽度段階』ギャンブル依存症】症状・特徴まとめ
この段階でのパチンコ依存症(ギャンブル依存症)の症状と特徴は下記のようになっています。
前期(抑制不能型)
- 嘘・隠し事が多くなる
- 使ってはいけないお金を賭ける
- 生活費を入れないときがある
- できないことでイラつくことがある
- 家族行事などを嫌い、参加しなくなる
これらの症状や特徴は、生活に支障をきたしているという点が重要です。仕事面や人間関係に問題が生じてきます。
ここまできても対処がされない場合は、中期(射幸心型)へ進行します。
中期(射幸心型)
- 借金をしていることがバレ、家族間で争いが起きる
- 親や家族が借金を肩代わりする
- ギャンブルで負けを取り返すと深追いする
- やり方次第で儲けられると研究・勉強を始める
- 家族が注意してもやめない
- 否認を多用するようになる
- 言葉遣いが荒くなる
- 借金の返済やギャンブルへの軍資金のために犯罪を考えるようになる
これらの症状や特徴が繰り返されることで、本人も家族も精神的に疲労が出始めます。手に負えないことでどこに向かっているのかわからなくなる状態です。
後期(居直り型)
- 借金をしていても平気でやり続ける
- 家族の財布から現金を抜き取る
- 家から貴重品がなくなる
- 負けを反省するものの、取り返すためにやり続ける
- 「借金を返せたらやめる」「ここまできたらやるしかないだろう」などの発言
- ゴト師や強盗など、犯罪を考えるようになる
- 自殺願望が出始める
家族や親・周囲の人は立ち直ってくれることを期待するものの、「病気を治す」という発想がなく借金の肩代わりを何度も繰り返し、克服する機会を奪ってしまうという深刻な事態に足を踏み入れつつあります。
その後、同じような過ちから共依存や不安症、うつ病など、併発しやすい危険な時期に差し掛かっています。
この第2段階である軽度パチンコ依存症の期間は約5年ほどといわれています。
この段階は、有名なアメリカ精神医学会ではこのような見解を示しています。
「患者がギャンブルをしたいという耐え難く抑制不能なまでの衝動に駆られる、ある種の中毒症状の疾患で、ギャンブラー本人の人生そのものを破壊しかねない段階」
このように、ギャンブル依存症というのは、あくまでも精神疾患の一種であり、病気であるため、本人の人格や性格だけの問題ではないことを早めに理解するべきなのです。
続いて、最後の第3段階【重度段階】ギャンブル依存症の症状や特徴をみていきましょう。
◆第3段階【軽度段階】ギャンブル依存症
この段階までくると、誰がみても人格破壊とわかる特徴や症状が発症しています。
しかし、周囲の人は本人の責任能力や意志の問題であると責めたて、すべての破綻を加速させていきます。
病の存在と気づかず、治すという発想にならないとさらなる悲劇を生みだします。
【第3段階『重度段階』ギャンブル依存症】症状・特徴まとめ
この段階でのパチンコ依存症(ギャンブル依存症)の症状と特徴は下記のようになっています。
前期(暴走型)
- やめようと思ってもあってもやめられない
- 同じ過ちをひたすら繰り返す
- 多重債務(サラ金・闇金)
- 人間関係の破綻(嘘・裏切り・約束を守らない)
- 児童車内放置事件
- ニート・無職(理解不能な理屈で定職に就かない)
- 路上生活者(生活破綻・生きがいの喪失)
- 行方不明(借金・犯罪逃れ)
- 合併症問題(うつ病・パニック障害・不安症など)
- 生活保護受給生活問題(ギャンブル人生の終着点)
- 犯罪に手を染める(置き引き・窃盗・詐欺・強盗)
これらの特徴や症状は、人生を破綻させるのには十分な内容です。しかし、ここまできてもギャンブルをやめることができず、自覚がないのも依存症の恐ろしさでもあります。
そして、これだけではありません。中期(破滅型)へと症状は進行していきます。
中期(破壊型)
- 機能不全家族関係(家族間の信頼度ゼロ)
- 職場破壊(職場で着服・横領事件を起こす)
- 家庭破壊(金銭問題・DV・虐待・ネグレクト)
- 経済困窮(借金に追われる・職もない)
- 幼稚化現象(子供でもわかる間違いを繰り返す)
- 離婚(経済破綻・家族関係の破綻)
- 犯罪(前期暴走型のときより深刻で累犯が多い)
- 人格破壊(多重債務・職場破壊・家族関係破綻など)
- 本人の自殺計画(自殺願望・未遂・自殺)
- 家族の自殺計画(依存者への対応に疲れ自殺願望・未遂・自殺)
この文面をみただけでも恐ろしいですよね。こういった実態が日本全国にはゴロゴロしています。
そして、これで終わらないのがギャンブル依存症の本当の恐怖でしょう。
後期(末期型)
- 音信不通
- 行方不明
- 受刑生活(ギャンブルが原因・出所しても再熱)
- 孤独孤立死(高年齢者で若い時に発症した人が多い)
- 無縁死(未婚・離婚・身内から見放された状態)
- 行旅死亡人(身元不明のまま葬られる)
- 自殺(生きがいの喪失)
すべての財産を失い、心を失い、家族や周囲の人にひたすら迷惑をかけ、最悪の状況です。
重度のギャンブル依存症になってからは、初期~後期までの症状に一気に陥ってしまいます。
- パチンコ依存症と併発しやすい『うつ病』について
- パチンコ依存症の末路はゴト師!?
- パチンコ依存症患者→犯罪者~なにを選択するのか~
- アスペルガー・パニック障害・発達障害・ADHDの人はギャンブル依存症に要注意!
◆パチンコ依存症は自己責任ではなく病気である
あるデータによると、パチンコ(ギャンブル)を始めてから13~15年で重度依存症状態になるといわれています。
パチンコ依存症は自己責任だと切り捨ててしまう人が多く、根本的な問題を発見されないことも多いです。しかし、人間の脳は自覚や責任感に弱く、脆い一面もあります。
こうした依存社会で起きてしまう不幸は、自己責任といって片づけるにはあまりにも危険です。
依存症を作り出し、不幸を作り続ける側の責任やそれを監督している監督官庁や法律には全く責任がないのでしょうか。
社会問題になっているギャンブル依存症について、各医学会が次のような見解を発表としています。
「パチンコ依存症(ギャンブル依存症)は、衝動抑制不能不全の疾患として定義させる。ギャンブラー本人及び周囲の人たちに有害でありながら、ギャンブルを行いたいという衝動、欲望、誘惑に抵抗することが困難」
「やめなければいけないという認識があってもやめられないという行動状態」
「心を入れ替えるだけで治るような生半可な病気ではない。一時的にやらない期間があったとしても治療なくては、100人中100人が再熱する」
そう、パチンコ依存症は、やめようと思ってもやめられず、パチンコを繰り返し行うことで貧困に陥り、家族も失い個人的生活を破壊させる症状です。
異常ともいうべき興奮と射幸心、期待感によってパチンコビジネスは成り立ち、人生を破壊させます。それを本人一人だけの責任にするのはあまりにも無理があります。依存症の克服は、一人では難しいとされているからです。
まずはパチンコ依存症(ギャンブル依存症)を理解し、特徴や症状を知ることから始めましょう。