スロットと私とアリス

パチンコ依存症の体験談を募集されていたので、これで誰かの役に立つにならと思い、恥さらしでしかない内容ですが寄稿させていただきます。


パチンコ依存症時代は

私は女性ながらスロットのマジカルハロウィンシリーズが大好きで、「マジハロ」で負けた日はヤケクソでパチンコを打つぐらいのパチンコ依存症女(→パチンコ依存症の女性の場合)でした。ある日、小さな町の小さなパチンコ店で、店長の趣味丸出しの「マジハロイベント」が行われることになり、それで人生の初めての「万枚超え」を体験しました。そこから私の「マジハロ伝説」が始まりました。設定1でもARTストック次第で3000枚ぐらい出るという謎の台でしたが、そこに夢を見出していました。
しかしある日の朝、その夢からすっかり目が覚めたのです。


20代女性らしいことは全て捨てていた

こちらのサイトの管理人さんと同じように、私も朝起きた時に「あれ?この超ブス、誰?」と思うほど酷い顔をした自分と、鏡越しに対面しました。もともと可愛い方ではありませんでしたが、もともとのブスからさらに酷くなるとさらなるブスが待っていたのです。「普通のブス」から「超ブス」になってしまった現実は、生まれてこの方、外見を褒められたことがない女でも辛いものがありました。というか、ブスでもまたブスになるんですね。身を持って体験するとは思いませんでした。「ブス」はそれ以上でも以下でもないと思っていたからです。それ以上のブスが鏡の前に立っていました…

ちょうどその日、スロット仲間の女の子から「アンタに似てる人がニュースに出てたよ」と画像つきのメールが来て、自分の子供を虐待して殺してしまった女性の画像だったのですが、笑えないぐらい自分とそっくりだったのです。今見てみると顔のパーツは違うのですが、恐らく目や雰囲気から放つものが同じだったのでしょうね。
私は元の自分である「普通のブス」を取り戻すのに2年ほどかかりました。
皆さんも1日でも早くやめて、特に女性は、「ゼロ」に戻すのに何年もの時間を奪われる無駄さに気づいてほしいと思います。


顔面偏差値35の私が、今だから思うこと

正直、女に生まれてあまり得をした記憶はありません。しかし、損をすることもないと勝手に思っていました。それは間違っていました。ブスは努力しなければどんどんブスになってしまいます。私のように、オシャレに気を遣わなかったりパチスロばかりやっているとあっという間です。そして、気づいたのです。外見も中身も悪い私は、女として自分を誇れるか?と。もともとが美人でないのに、努力もせず何らかのスキルも身につけず、惰性で生きている。そんな私に何の価値があるのか?私だったら、こんなブスでギャンブル依存症な女友達にもなりたくないしましてや彼女なんかにしたくない・・・と考えるようになりました。現状に甘えきってブスが悪化した私が情けなくなりました。それと同時に、とても悔しくなりました。

私はそれまでパチスロ漬けだった日々を卒業し、少しでも自分が良くなるように努力し始めました。ダイエットにも挑戦して、新しい服、メイクを買いそろえ、身だしなみに気を付け「清潔感」を重視しました。
自分を高めていくことが楽しいと思えるようになりました。新しい服や化粧道具を買いそろえていると、パチスロに使っていたお金は大金であることを痛感させられました。ブランド物のシャドー・グロス・ファンデーションなどを買いそろえると大体2~3万円です。しかし、グロスは数千円台からあります。数千円なんて、パチスロだと軍資金としては弱い金額です。数万円の価値の重さを知りました。「女の子はこういった日用品がかかるから、ギャンブルに回せるお金がないんだ。ギャンブルに使うお金が無駄だということを知っているんだ」と思いました。自分をキレイにみせるためにかかるお金は、ギャンブルに比べたらかからない方かもしれませんが、モチベーションは常に上がっていました。ようやく、「女でいることの大切さ」に気付けた気がしました。いまでは、太っていたことを意外がられるほどのダイエットに成功し、日々自分磨きを頑張っています。ギャンブル漬けの日々は消したい過去ですが、それと向き合ってこれからも頑張っていきたいと思います。