パチンコのためキャバクラへ

パチンコ屋で働いていた私

私は、高校卒業後フリーターをしており色々なアルバイトをしてました。ファミレスのウェイトレスやバーの店員、パチンコ屋さんのコーヒー販売などもしました。コーヒーを販売している時は、なぜこのうるさいパチンコ屋さんに来て熱くなれるのか全く分かりませんでした。

私がパチンコをやり始めたのは当時付き合っていた彼氏の影響です。デート時に待ち合わせ時間になっても来ないでメールしてみると、「今パチンコ屋で途中で止めれない」との事でした。そのパチンコ屋へ行くと大量に箱を積んでおり、6万円程度儲かったそうです。その日は珍しく、おいしく高いお店でご馳走してくれました。

その後一緒に行く事になり、カップルシートという2人球を共有できるシートで最初はやっていたのですが、3回目ぐらいからは一緒に行って、バラバラに打つという事もやっていました。パチンコをやった印象は大変演出がおもしろく、ハラハラドキドキし、当たった時は心臓が飛び出るぐらい興奮を覚えました。


お金のためにキャバクラへ

それからというもの、彼氏とも一緒に行ったのですが、一人でホールに出かける事も増えました。当然、負けますので、どんどんお金が必要になっていきました。パチンコをしたいし、生活費が必要なので手っ取り早く稼げるキャバクラで働きはじめました。キャバクラのお給料は日によって違いましたが、日払いで払ってもらう事も可能でしたので、ほとんど日払いでもらっていました。夜の8時頃から出勤し、夜の2時から3時半ごろまで働いて、お給料を日払いでもらい、お昼からはパチンコ屋へ行くという生活をしていました。勝ったり、調子が良い日などは面倒になり、パチンコ屋出て、お店に電話してズル休みをする事もよくありました。

日払いと言っても1万5千円から2万円ぐらいでしたので、パチンコをやる人は分かると思いますが、それぐらいのお金は嵌ってしまうと2時間程度でなくなります。ズル休みをしたりしていましたが、お店は前借も許してくれる緩いお店だったので、そのお金もパチンコにつぎ込みました。


まかないきれず借金

当然、その後はご想像の通りに消費者金融からお金を借りました。最大120万円の借金ができ、これはやばいと思って借金返済するまでパチンコを止める事にしました。消費者金融の借金には利息が付きますので、返すのはとても大変でした。くる日もくる日もよっぱらいの相手をしている時に、なぜこんな事をしてるのかと疑問に思い、原因は「パチンコ通い」と結論にいたりました。そう考えると馬鹿らしくなり、私のパチンコ熱は冷めました。

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私を苦しめていたもの

パチンコは私を幸せにしてくれるものから、私を苦しめているものと自覚しなければ、やめられなかったと思います。なぜみんながハマっているのか全く理解できなかったあのころの私は、結局、なぜ私がハマってしまったのか、今ならわかります。最初はきっと「パチンコの甘い罠」にのめりこんでいったのだと思います。しかし少しずつ、「私の心の隙間を埋めるもの」になっていった気がします。当時の私は「無心」でした。大げさに言えば、なんのために生きているのかわかりませんでした。もちろん、適度にする分にはいいのだと思います。しかし、パチンコは心まで奪ってしまう怖いものと知っておくべきでした。「パチンコに依存していること」に気づかないのですから。今は違う男性と結婚しささやかな幸せを甘受していますが、あの頃の事はさすがに旦那には言えません。

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