パチンコ依存症解決のカギは『寂しさ』にあった

『寂しさ』について

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人は誰しも『孤独感』を持っています。しかし、みんな心の奥底に秘めている感情なのです。
その寂しさを全面的に出している人のところには、人は集まりません。
寂しさを出せば出すほど、人は離れていくのです。

そして問題なのは、その「寂しさ」や「孤独感」をどのように扱うかということです。
扱い方を間違ってしまうと、様々な障害があります。
そう、『依存体質』になってしまうのです。
例えば恋人に依存して、それが重くなって振られてしまったり、依存している相手に対して好きという感情を持てなくなってしまったり、恋愛に影響を与えてしまうケースもあります。浮気に走ってしまうタイプも「寂しがり屋」の人が多いのです。

中毒について

何かの中毒、例えば薬物、パチンコ、アルコール、ニコチン、インターネット・・・
いわゆる「依存症」ともいわれていますが、なんと驚くことに、その根本は同じでした。
何かを『欲している状態』なのであり、その根本を解決しないと「依存症の解決」にはならないのです。
つまり、根本を改善せず治った気でいて再発!なんでだろう?と思いますか?
根本を解決していないから当然のことです。

「薬物中毒の原因は何か?」
~ネズミの実験とベトナム戦争が導きだしたものとは~

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根本を発見したのはふとしたときだった。
例として、「薬物中毒」についてあげよう。
「薬物中毒の原因は何か?」という疑問は、簡単なようで実は多くの人が知らない。
一説では、薬物が薬物中毒を起こすというものとされてきた。
麻薬を20日間使用した場合、体はさらに麻薬を求めるようになる。それが中毒であると。

しかし、実は違うのだ。ここで薬物への正しい認識を持とう。
仮にもし、お尻を骨折したら、入院する。入院したらモルヒネを数週間打たれる。モルヒネは麻薬だ。
これは道端で買うものよりも強いもの。売人はそれを薄めて売っているのだ。
今も病院で人々は麻薬を打っている。しかし、中毒にならないのか?大丈夫、それがならないのだ。
なぜだろう?

そもそもの中毒の理論は、20世紀からの一連の実験により作られた。
単純な実験だ。ネズミを檻に入れ普通の水とコカインを混ぜた水を二つ置く。
するとネズミは麻薬入りの水を飲み、やがて飲みすぎて死んでしまう。

しかし1970年代にある心理学者が実験に疑問を持った。
「なぜ1匹で実験するのか?孤独なのではないか?違う条件ならどうなるのか?」
そこで彼はネズミの楽園を作った。広い芝生におもちゃや遊び場、友達も恋人も作れるようにした。ネズミの夢の国だ。
そしてここに2つの水を置いた。
すると、結果は違った。ネズミは普通の水を飲んだのだ。快楽の誘惑も中毒死もなかった。
ネズミだけだろうか?

人間にも同様の事例がある。ベトナム戦争だ。当時米兵の20%が麻薬を使った。
終戦後、国に中毒患者があふれるのではという心配がなされていた。
しかし追跡調査でそれは否定された。中毒にも麻薬にもならず、95%が麻薬をやめた。
古い理論ではこれは説明できない。心理学者の理論なら説明できる。
異国の地で恐ろしい状況に置かれ緊張しているときは麻薬がほしくなる。
だが、家族の元に戻ったとき、人は最初の檻から出て楽園へと入ったのだ。

解決方法は「繋がりを持つこと」

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科学ではなく、檻なのだ。中毒の認識は間違っていたのだ。人間にはつながりが必要だ。
幸せは人との繋がりの中にある。それが出来ないと人は孤独を感じ、別の安らぎと繋がろうとする。
延々とスマホをみたり、動画をみたり、ゲーム、掲示板またはコカインへ。そうすることが人間の本性なのだ。
不健康なつながりを断つには健康なつながりを持つことだ。
中毒は繋がりの危機を示す症状だ。

現在もそう。アメリカ国民の親友の数は年々減っているという。一方で部屋の広さの方は増えている。
友情より部屋の広さが大切なのだろうか。1世紀にわたる麻薬戦争は今が最悪だ。
人を助けるというより追い出している。
一度麻薬に手を出した人は社会からより遠ざけられて文字通り、檻に入れられる。
孤独を感じる状況に置かれ、憎悪が向けられる。

中毒は個人の問題だと語られてきた。
しかし現在においては、社会で語るべきだろう。
私たちは楽園を作る必要がある。孤独の檻は必要ない。
人は互いに歩み寄ることで互いを再発見する。
中毒の反対は正常ではない。中毒の反対は「繋がり」だ。

これは「中毒症状」「依存症」全般にいえる。
本当に大切なのは、「繋がり」を持つことなのだ。
それはネズミの実験でもベトナム戦争でも証明されている。

孤独」こそが「」になるのだ。

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