パチンコ依存症は治るのか!?~克服・再発~

1,はじめに

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「本当にあなたはパチンコ・パチスロをやめたいと思っていますか?」依存症を治す最初の一歩は自分の気持ちです。

―――しかし、ギャンブル依存症は間違いなく”病気”なのです。

例えば、インフルエンザで熱が出たときに、自分の気持ちだけで病気が治せますか?
例えば、どうしようもない腹痛があるときに、心を変えるだけで完治しますか?

答えは”NO”です。

パチンコ依存症を知り、依存症の解決、心の変化を知る。そこから決意と欲望の関係に、脳の変化までをここでは語りたいと思います。

2,依存症の解決とは

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パチンコ依存症は解決できます。

借金をしてしまった人、親にウソをついてしまった人、使ってはいけないお金を使ってしまった人。そんな人たちが普通の生活を取り戻せた体験談があります。

学生のとき、親に嘘をついてまで仕送りのお金を増やしてもらい、少しでもお札があるとホールに行ってしまうほど、パチンコにどっぷりとハマっていた人がいます。

彼は働くようになった後も、給料のほとんどをパチンコ・パチスロに使う生活をしていました。

そんな人でも後に紹介する方法を使って、負の連鎖から離れることができたのです。

―――けれども、パチンコを”知る”前に戻ることはできない。

知ってしまった”快楽”をなかったことにはできないのです。

例えば、パチンコに行きたくなるたびに「欲しい物リストを見て自分を抑える」人も、(あぁ、でもこれを買うお金があれば、あの台を打てるなぁ)と考えてしまう。

例えば、「趣味に没頭して、そのことだけを考える」ようにしても、お風呂でシャワーを浴びているときに、(あぁ、あの台であんな演出が来たら気持ち良いだろうなぁ)と想像をしてしまう。

依存症を解決した人たちでも、(あの大当たり良かったなぁ、あんな連チャンまたしてみたいなぁ)と、頭に浮かぶ瞬間があるのです。

―――”解決”であって、”完治”ではない。

知らなければなりません。パチンコ依存症は解決できる病気ではありますが、完治できるモノではないと。

3,心の内側

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「心、気持ち、感情、あなたはどこまでコントロールできますか?」

パチンコ・パチスロが植えつける快楽は、あなたの奥深くに根を下ろします。特に大当たりの記憶、大勝の記憶は強く残ります。何度も負けた記憶より、一回の勝ちが印象として浮かび上がりやすいのです。

(次に勝ってやめるぞ)と思っている人がいるかもしれません。『勝った後にやめることはできません。』負けたときこそがやめるチャンスです。

人の心は負け始めると「取り戻さなければ!」と、強く働きます。これは1パチを打っていた人を4円パチに向かわせ、5スロを打っていた人を20スロに向かわせます。

そこで勝ってしまうと、高レートでの快楽を求めるようになってしまう。負の連鎖が終わらないのです。

今まで楽しかったことが無意味に感じたり、(こんなことをやるよりパチンコを打っていたい)と、考えるような心に変えられてしまいます。

―――”感情”は思考と理性を忘れさせる。

パチンコ依存症の人は体が震えるほど、ホールに行きたくなることがあります。とにかく打つこと以外は何も考えられなくなり、イライラから貧乏ゆすりが止まらなくなったりします。

それは自分の意志ではなく、「心に記憶させられた射幸心」がそうさせるのです。

心の内側に植えつけられた快楽に負けないように、パチンコに行きたいと思ったときは冷静になることが重要です。

4,決意と欲望

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「もう二度とパチンコ・パチスロなんて打たない!!」と、決意をした依存症の人がいました。しかし彼は、「大当たりの夢を見た」「ちょっとした臨時収入があった」そんなトリガーで欲望に負けてしまいました。

1年間ホールに行かなかったからもう大丈夫だと、ちょっとした気まぐれでスロットを打った彼は、1日で5万円も勝ったそうです。しかし、次の1ヵ月で20万円をゴッドにのまれ、「取り戻したい・・・」という欲望と戦う日々が始まったのです。

決意は常に欲望に脅かされています。依存症は心を弱くして、約束を簡単に破らせます。どうしようもない感情にさらされたとき、「これは病気だから仕方がない」と、落ち着くことが大切です。

5,脳の変化

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パチンコ・パチスロがやめられない最大の原因は、脳が変化させられるからです。音と光を使った演出によって、脳でβエンドルフィンが分泌され、麻薬のように多幸感がもたらされるのです。

依存症の患者は強い刺激によって、それ以外では小さな幸福しか感じられなくなっています。「確かにこれも楽しいけど、パチンコで勝っているときが一番楽しいよなぁ」と、考え始めたら危険です。

長くパチンコ・パチスロを打っていると、ループする演出が脳をリラックス状態にして、たまに見れる熱い演出が適度な刺激となり、「打っているときが楽しい」と脳に刻みつけられてしまいます。

長年パチンコ・パチスロを打っている人ほど、脳が変化させられて、依存症から抜け出しにくくなっているのです。

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6,克服する方法を紹介

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成功率が高い克服方法として、「物理的にパチンコ・パチスロに行けない状況を作り出す」という手段があります。

お金の管理を「信頼できる家族に任せる」や「お札を1枚も財布に入れない」などを徹底して、半年以上パチンコ・パチスロから遠ざかることができれば、時間が射幸心を減少させてくれます。

「どうしても行きたい」ときに「物理的に打てない」という薬があれば、パチンコ・パチスロを打つことはありません。

この方法でパチスロ・パチンコから遠ざかることができた人は、時間の無駄だったとホールに行かなくなったり、低貸しでの適度な付き合い方ができるようになったり、と改善に向かうケースが多いです。

それでも、一瞬で再発する危険性があるのが、依存症の怖いところではあります。

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7,おわりに

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「パチンコ依存症は治るのか!?」
克服することはできます。解決することもできます。けれども、完治させることは非常に難しいです。

心の内側に快楽を植えつけられ、決意は弱く、欲望は強くなります。
脳が変化させられ、考え方まで変わっていきます。

―――しかし、ギャンブル依存症は間違いなく”制御”することができるのです。

病気だと認めること、冷静になること、原因を知り、理由を知る。
本当にパチンコ・パチスロをやめたいと思っているのであれば、あなたは大丈夫です。

認めることも大事です。