ギャンブル依存症の治療に「スプレー式点鼻薬」フィンランドで実験開始

面白いニュースを発見しました。

ギャンブル依存症の治療法について、非常に興味深いニュースです。

2018年1月8日、フィンランドの研究チームが、ギャンブル依存症を速効性のあるスプレー式点鼻薬で治療できるかどうかを調べる研究を開始すると発表しました。

点鼻薬には、鎮痛剤(ヘロイン、アヘン、モルヒネ)過剰摂取の緊急治療薬ナロキソンが含まれていて、ナロキソンは、依存症で中心的役割を担う快楽に関連する神経伝達物質ドーパミンの生成を阻害する効果があるという。

この実験には最大130人のボランティアが参加し、「この種の実験で、スプレー式点鼻薬を使用するのは今回が世界初」だという。参加者の半数は3ヵ月間にわたり点鼻薬を服用し、残りの半数はプラセボ(偽薬)を服用する。

教授いわく、ナロキソンに似た成分を含む錠剤を用いてギャンブル依存症の克服を目指した過去の試みでは、一定の効果は得られたものの、錠剤が吸収されるまでに1時間以上かかるため、治療の効率が不十分だったそう。ギャンブルは極めて衝動的な行動であり、ギャンブルに対する欲求は直ちに起きるため、速効性の薬剤が必要になるが、スプレー式点鼻薬は数分で作用するという。「スプレーは数分で脳に到達するため、ギャンブルをする人にとっては非常に有用だ。ギャンブルをしたくてたまらないなら、とにかくこのスプレーを服用することだ」と教授は語った。

実験の開始は2018年1月15日から、1年間継続される。

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◆過去に紹介した治療法をおさらいしよう

当サイト(パチンコ依存症解決センター)では、様々な治療法を紹介してきました。

そして、依存症と薬の関係についても紹介しました。

簡単にいうと、ギャンブル依存症に効く薬はないといわれています。風邪薬を飲んで休んでいれば治る病気とはまた違った分類の病気であることがわかります。

薬物療法が効かないため、最も効果的なのは行動療法や認知行動療法による治療です。また、うつ病を併発していたりすると同時に精神科・心療内科・メンタルクリニックなどの心のケアができる病院が良いとされています。
これほど、ギャンブル依存症は体やお金だけでなく心にも深い傷を負わせます。

また、「依存症」といっても主に3種類あり、アルコール・薬物など物質に依存する「物質依存」や、DVや共依存など関係に依存する「関係依存」、ギャンブルや買い物など行動に依存する「プロセス依存」などがあります。
それぞれの依存症によって治療法も様々で、より効果的だと考えられるものを試していく形になりますが、何が合っているか、何が効果を発揮したかはやってみないとわからない部分が多いでしょう。

例えば、アルコール依存症に効果的だとされる脳の一部を活性化させる方法や、徐々に量を減らしていきお水にすり替えていきアルコールを抜くプラセボ効果の治療法など。すべての治療法は人によってはテキメンに効果を発揮します。

 

◆まとめ

こういった様々な治療法がある中で、今回のニュースの「点鼻薬」による治療法とても斬新で、強力な薬をつかっていることから各方面から注目を集めています。
今後、これが依存症の解決法になるかもしれません。非常に楽しみにしたいところですね。