目的と手段を間違えていないか

パチンコはギャンブルじゃないという強めのセリフ

パチンコ依存症の中には「期待値で稼いでいれば勝った負けたに一喜一憂しなくて済む」という人がいます。そういった期待値主義の皆さんはきっとこんな考えなのだろう。その根底にはリスクから逃げたい典型的な日本人の考え方が潜んでいると思います。期待値主義という名前はありますが、ただ単純に、リスクを取りたくないだけですよね?格好つけた言い方に騙されてはいけませんよ。

そもそも期待値で稼ぐという概念も変な違和感を感じます。さらに期待値主義の人に限って「パチンコはギャンブルではない」と格好つけたセリフを言いがちだ。

競馬はスポーツで、パチンコはギャンブルだ。


「目的」と「手段」

soccergoal

あなたはその意味をちゃんと理解していますか?次は、「目的」と「手段」をちゃんと理解しているかについて考えたいと思います。

例でいうと、日本人の貯金についてです。
日本は金融資産1500兆円と世界でぶっちぎりの貯蓄率を誇る。
ちなみに、そのぶっちぎりの貯蓄がここ数年減ってきています。日本の将来の暗さなのでしょうか。
しかしお忘れではないだろうか。お金も何かをなす為の「手段」でありお金を稼ぐ事や貯金をすること自体は「目的」ではない。
なのにお金を貯金して幸せそうにしている人があまりにも多すぎると思わないだろうか。
まず貯金というものから考えましたが、パチンコをするときも同じだ。

続いて本題。
本来であればパチンコをするとき、期待値は「手段」であり、「目的」はもちろん勝つことです。期待値以外に良い手段があればそれを用いますし、「目的」はあくまでも勝つことなので「手段」は変わっても「目的」が変わることはありません。

しかし、期待値主義の方は「目的」と「手段」が違ってきているように感じる。期待値を稼ぐことが「手段」ではなく「目的」になっているのだ。期待値を稼いだら目的達成であり、負けという概念は存在していない。その時点でおかしいのだが、負けが存在しないギャンブルはありえないから、そこでズレが生じるのだ。しかし、その割には収支にこだわったりしているのだから、一貫性のない人だちである。期待値主義なのだから、期待値を稼いでいるかだけを気にしてメモでもすればいいのだ。しかし、そういう人に限って収支表もしっかりつけている。

もう一度聞きたい。あなたの「目的」を果たすための「手段」をちゃんと理解していますか?

しかし、もし期待値で稼ぐならば普通にパチスロでなくてもいいと思うのだ。ふつうに会社に行って働いて仕事をしたほうが期待値はすぐにクリアできるからだ。

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ほんのしばらくの安全を手に入れるために本質的で不可欠な自由を放棄してしまう人々は自由も安全も持つ資格がない by ベンジャミン・フランクリン

benjyamin

名言である。まさにその通りだと思いました。期待値主義という言葉で逃げて少し安全なところで様子を伺っているような人は、本来手にできるような自由や安全を手にいれる資格はないと思う。ギャンブルはリスクが伴い、それからは逃げられないのだ。それをわかっていない人が多すぎる。もしギャンブルをするならそれ相当のリスクがあることを最初からわかっておくべきである。

某パチプロ雑誌に「期待値で稼ぐのが最終目的だ」と書いてあって、そんな感じでプロになれるのかと驚きました。
ギャンブルをやる以上リスクは避けられないし、期待値主義などと堂々と公言するのはこちらとしては納得がいかない。
勝つことが目的ではないプロに便乗して、こういった雑誌を読んだだけで自分は理論派だ、期待値主義者だとか思い出す人が出てくるのは目に見えている。浅はかだなぁと思いながら、もう一度「目的」と「手段」について考える機会となったことは良いことであった。

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