【やる気ある?】パチンコ依存症の解決にならない出玉規制【衝撃ニュース】

2017年7月11日のニュースより、パチンコ依存症の対策として発表された改正案が衝撃的でした。

出玉の上限を約2/3に抑える」という方針が発表されたのです。
この改正案は、出玉の数を現行から2/3に程度に抑えるというもので、表向きには「パチンコ依存症の対策として」としています。

しかし、それは本当に依存症の対策になるのでしょうか?

今回はその辺を紹介していきます。個人的には、フツフツと湧いてくる感情を抑えきれません…あまりにもふざけすぎてて。

◆ニュース概要

ザックリいうと、警察庁がパチンコ依存症の対策として発表された内容が、出玉の上限を2/3程度に抑えるというもので、これにより多くの人が「はぁぁあ?」となったわけです。

出玉の数、つまり「大当たり」の出玉の上限が今までは2400個(9600円相当)だったのを、1500個(6000円相当)に引き下げるということを意味しています。

 

カジノを含むIR・統合型リゾート施設の整備推進法が成立されたことを受けて、政府が重い腰をあげギャンブル依存症の対策を取っているように見えますが、それは全くの見当違いもいいとこです。

表向きは、依存症対策として設定を下げ、獲得金額を下げることで、ギャンブル性を抑えるとしていますが、これには多くの人が納得していないと思われます。
依存症問題に携わっている者であれ一般のパチンコ・パチスロユーザーであれ、誰がみてもお門違いもいいとこな名ばかりの改正案なんです。

◆依存症対策にもならないし、誰も得しない!

筆者はパチンコ・パチストのヘビーユーザーでした。はい、つまりギャンブル依存症でした。
もともと依存症の素質があるようなので、怖くて競輪競馬はやったことがありません。おそらく高い確率で、どっぷりハマってしまうことでしょう。当サイト(パチンコ依存症解決センター)でも多く紹介していますが、私自身が過去にギャンブル依存症に苦しみ、回復したからこそ「ギャンブル依存症の本当の怖さ」というものを知っているつもりです。

法律や政治など小難しい話は全くわかりませんが、そんな筆者からみてもこの依存症対策という名目はふざけています。

狙いとしては出玉を少なくすることで「1回当たれば負けを取り戻せる!」という射幸心をなくすことなのでしょう。しかし、依存症の根本的な解決にはならないのは目に見えています。
仮に、百歩譲ってパチンコユーザーが減ったとしても、それは依存症を克服して「卒業」したのではありません。また別のギャンブルに対象が移っただけです。「ギャンブル依存症が減少!対策の成果か」などといった全く根本が見えていない統計などはしないでいただきたいものです。。。

また、依存症対策として「賭け金を制限する」という内容なら納得できます。例えばカードによって管理し、回数に応じた上限を決めるとか、1日○万円以上は賭けられない、ですとか。
現にそうしている国もあります。ノルウェーは賭け金に制限をかけることを依存症対策として掲げていて、実際効果も出ています。

一方、日本の警察庁が考えに考えた結果⇒⇒\\\出玉を少なくする!!!/// なんで!?

正直、これを本当に依存症対策だと思っているのであれば情けないですね。。
ギャンブル依存症はそう甘いものではありません。
この改正案はなんのために?と率直に聞きたいです。

・パチンコ依存症の対策にもならない ⇒ 意味ない
・適度に楽しんでいるユーザーも離れる⇒ 意味ない
・深刻な依存症患者のみが残る    ⇒ 意味ない

あれ、この改正案の本当の目的が何なのか、狙いがなんなのか、全くわからなくなってきました・・・・・・・

◆元パチンコ依存症患者が思う「こんな依存症対策」

依存症対策というからには、徹底して効果が上がりそうな法案を作ってほしいものです。
こんなアイディアはいかがでしょうか?
実際にあるものから、取り入れてほしいものまで全般を紹介したいと思います。

賭け金を制限する

上記で紹介したものです。ノルウェーでは取り入れられていて、実際に効果が出ているものなので、日本においても一定の効果が見込めます。

利用者は全員カード管理

こちらは賭け金を制限する用途でも良いですし、その人の支出をすぐにデータとして見ることが出来るという意味でも便利だと思います。いわばパチンコ用のプリペイドカードのようなもので、店舗履歴や出入金を管理されていることによって見えてくるものもあるのではないかという実験的要素も含んでいます。

依存症の早期対策として、義務教育化

こちら(⇒【なんと・・】ギャンブル依存症対策が本格的に始まるらしい・・!)でも紹介しました。ギャンブル依存症は事前に防げるのではないか、という可能性に賭ける意味でも、義務教育に取り入れて事前の対策を図ります。私自身、授業で依存症について習った記憶がなく、依存症になってから回復するまでの経験をして初めて「依存症って怖い」と振り返ることが出来るようになりました。依存症真っ最中のときは気づきもしませんでしたし、自覚が出てきた頃には一寸先も闇のように感じてしまっていました。すべてが絶望的でした。そうなる状態にならないと、気が付かなかったのです。また、そんな状態になっても解決できるわけではないのです。早めの対策が最も効果的なのではないかと思います。

入場制限をつける

カジノの例ですが、スイスは依存症対策も入念に行っています。(⇒見本にしたい、スイスの賭博法!依存症の早期発見・早期治治療)
パチンコにも入場制限を行い、依存症患者は入れない仕組みづくりが必要なのではないかと思います。これにはカードや顔認証システムの導入が必須になると思われるので、簡単ではありませんが、とても効果を期待できるものだと思います。