『パチンコ依存症と日本の今後』について本気出して考えてみた

当パチンコ依存症解決センターで日々取り上げている「パチンコ依存症」。
今回、パチンコ依存症と日本の今後について、真剣に考えてみました。
完全自己満、かつ独自の判断で語ってみたいと思います。
パチンコ依存症についてよく知らない~という方も、日本の今後が心配~という方も、今(記事を書いている段階では2017年1月24日)取り上げられているニュースなどにも触れていきますので、ぜひお付き合いください。
また、管理人が思うパチンコ依存症と関わる日本の教育などについても触れていきます。
管理人はあくまでもただの「元依存症患者」です。専門家ではありませんので、それを踏まえて参考にしていただければ幸いです。

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まずはじめに

では、まず始めに「パチンコ依存症」について触れたいと思います。

パチンコ依存症とはギャンブル依存症とも呼ばれ、世界保健機関(WHO)が「病気」として認定している、歴とした病名です。
パチンコ依存症の特徴として、やめたくてもやめられないことがあります。
そして、生活がギリギリでも借金をしてまでもパチンコをやり続け、周囲の人にお金を借りたり嘘を日常的につくようになったり、症状は人それぞれ様々です。
人によっては依存症だと自覚していない場合も・・それはそれで怖いですよね。
ギャンブル依存症についての定義は出されていますが、それだけでは事足りないほど依存症は根が深いので厄介です。
定義はあいまいですし、「あなたは病気です」と決めつけるだけでは意味はありません。
大事なことは「自分は病気だ・・」と知って落ち込むことではなく、マりすぎている」「溺れすぎている」と自覚することです。
認識されることで、ようやく治療を行う段階、そして改善される段階が見えてくるのです。
ただただ「定義」に当てはまっているから焦るのは危険です。認識した上で、ようやく治療がスタートするということをしっかりと理解することが大事です。

パチンコ依存症の治療法

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上記の内容を踏まえた上で、自らがパチンコ依存症だと認識することが出来た場合、どういった治療法があるのか?
残念ながら、現代の医学では「依存症薬」というものはありません。
風邪薬のような薬もありませんので、自分に合った治療法を見つけるしかないのです。
例えば風邪を例に挙げると、鼻から風邪・ノドからくる風邪・熱からくる風邪・インフルエンザなど様々な種類がありますね。そして、人によって治し方も違いますよね。たくさん寝たら治る人、たくさん栄養を取ったら治る人、どっちも取って治る人・・・
このように、依存症にも治し方が様々です。
主な治療法とされているものをいくつか紹介した後、ニュースな話題に触れたいと思います。

まず、治療といっても専門科が必要なものから、本人にしか出来ないこと、家族にしか出来ないことなど様々な側面を含んでいます。
それぞれの視点からと、治療に関する注意点なども踏まえてご覧ください。

【まとめ】パチンコ依存症に効くオススメの克服法12選

パチスロのが危険!?ギャンブル依存症とパチンコ依存症の違い

本人にオススメしたい治療法

まず、自分を見つめなおしてみましょう。よく成功者や海外セレブなどが行っていることで話題の「瞑想」を取り入れて自らを客観視することもオススメです。
今のあなたはどういう状態?そしてどうなりたい?あなたを構成するものはなに?
問いかけていくと様々なことが浮かぶと思います。瞑想は頭の中を空っぽにすることなので、自らを見つめつつ心を「無」にしていくことで、本心や見えなかった部分が見えるというものです。
睡眠療法や瞑想を取り入れていくことで、パチンコ依存症の改善を目指します。
習慣にしていくと変わるかも!?
もともと何かに依存しやすい人は、没頭しやすい人であり、良い方向にその集中力を持っていくと「成功者になる」と言われています。
自分を見つめなおし、成功者になるマネージメントをしてみませんか?

また、本人にしか出来ないことの一つに「変わる」ことがあります。パチンコ依存症を治すというよりも、行動を変えていくことだけにフォーカスし、最終的にパチンコ依存症克服を目指す方法です。
何かを変えればそれに見合った結果が出るでしょう。
家計簿をつけるも良し、生活習慣を見直すも良し、夢を持つでも良し、とにかく何かを変えるという気持ちと行動によって、確実に結果は変わります。
自分に足りないもの、これくらいなら出来そうだと思ったもの、なんでも良いんです。
何か思いつく改善点は見つかりましたか?

周囲の力を借りる

次に、ギャンブル依存症のための施設やグループなどを紹介します。
依存症の治療に関しては、NPO法人の「ワンデーポート」や自助グループの「ギャンブラーズ・アノニマス」といった回復を目指せるサポート団体がいくつか存在します。
当サイトでは、主に6施設を紹介しています。
有料なものから無料なものまであり、パチンコとは離れた生活を過ごすことで解決の第一歩を踏み出していただきます。
ギャンブル依存症の場合治療にあてるお金もつぎ込んでしまい、お金がないといったことも多いので、無料で受けられるものや保険が適応できるものを受けるのが良いのではないでしょうか。
詳しく紹介はしていませんが、横浜に「依存症専門クリニック・大石クリニック」というところもあります。
横浜に近い方はご検討されてみてはいかがでしょうか。

家族にしか出来ないこと

上記のように、依存症の治療には様々な環境があります。
しかし一つだけ、大事なことを忘れていましたね。そう、依存症は、家族や周りの人の支えなくしては解決できないといわれています。依存症の治療の重要な役割を果たす「家族」についてご説明します。
重度のギャンブル依存症患者となると、サポート施設や病院通いなどが主流になってきます。
その中で絶対的に大きな存在になってくるのが家族や周りの人の存在です。
自分のために尽くしてくれることやサポートしてくれることに非常に感謝することになるでしょう。同時に、治療を頑張ろうと思えたり、徐々に回復に向かっていくケースが多いです。
家族や周囲の人に頼らず治療しようと思わず、「こんな迷惑かけてしまったからには絶対克服しよう」と思えるようになれたら良いと思います。

自分・周囲・家族、このトライアングルが治療には良いとされているんですね。

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と、パチンコ依存症の紹介が少し長くなってしまったのでここまでにして、
次はパチンコに関するニュースや日本の教育などを考えてみました。
これからのことに関係することなので、いま日本はどういう状態かを、パチンコやギャンブル、依存症という側面からみていきます。
政治・経済の専門家ではないので、かなり浅いところでバシャバシャ水掛け論になるようなことを述べていますが、「こういう人もいるんだな」くらいに目を通してみてください。

 

日本のここを見直してほしい

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日本は先進国の中でも断トツで依存症者が多く、ギャンブルに関しても緩い部分が多いです。
これを受けて、最近のニュースに絡むことや日本のこれからのこと、見直してほしいことなどを要点を踏まえながら紹介していきます。

カジノ法案

正式名称はIR法案です。通称「カジノ法案」は、カジノを含む統合施設を作ることを巡った法案ですね。
日々ニュースをにぎわせています。カジノを作ること自体は日本の経済を潤すとされていますが、総工費は何百億円にものぼります。
そこんとこ大丈夫?という問題が一点。
そして、ギャンブル依存症者の増加が懸念される問題が一点です。
しかし依存症者への心配は、まずターゲットが違うので本来であれば大きく騒がれることのない問題です。
これが騒がれること自体、日本の土台の甘さを証明するようなものです。
本来であれば、ギャンブルを規制するよりもしっかりと体制を整えることが必要だったのではないかと思うのです。
パチンコがまかり通っていることで賭博法はゆるゆる。そんな状態だから、いざカジノが出来るとなっても心配になる、そして先延ばしになる、様々なことがガタガタと言わざるを得ません。

賭博法

カジノ法案にも通ずるものですが、日本の「賭博法」は非常に緩いです。
体制がしっかり整っていませんし、ギャンブルの境目が非常に見えにくくなっています。
そこで、お手本にしたいのが「スイスの賭博法」です。

こちら(⇒見本にしたい、スイスの賭博法!依存症の早期発見・早期治療)でも紹介しましたが、
スイスの賭博法は国の体制が整っていて、依存症者対策もバッチリです。
国単位でそういった試みを実現できているところは素晴らしいと思います。
日本も見習うべきだと思いましたね。

例えば、カジノを作る前に賭博法を見直し、生活に支障をきたすと思われる人は入場を制限しました。
すると、やはり年々入場制限がかかる人が増えていきました。
依存症になって最悪な状態になる前に未然に防ぐことが出来た上、ギャンブルをしっかり「遊び」としてとらえた富裕層にターゲットをあらかじめ絞れていたということが見て取れると思います。
そういった意味で、スイスは「先を見越した国づくり」に成功したのではないでしょうか。
そこで遊ぶ富裕層も楽しい、依存症者は入れない、国は潤う!ということで、いいこと尽くしに見えます。
これは今の日本に欠けている部分であり、依存症患者があとを絶たない原因の一つなのではないかと思うのです。

教育

最近では「ゆとり教育」や「さとり世代」などの単語ができ、教育に関して緩くなっている印象がありますね。
特にインターネット情報社会の現代において、ネットは教育の場面でも目覚ましい発展を遂げ、さらに進化を続けています。
教育の専門家ではないので詳しいことはわかりませんが、少なくとも私(20代半ば)が学生時代は、「依存症」について深く学んだ記憶はありませんでした。
単語自体は知っているものの、仕組みやパチンコの怖さなどは全く知らなかったのです。
事実、依存症を発症する人の多くは、社会人になってからパチンコをやり始め、怖さを知らないまま気が付いたら依存症になっていたというパターンが多いです。
そう、私が教育面で問題だと思うのは、「パチンコ依存症の怖さを知らない」という怖さです。
薬物依存症に関しては、「ダメ、絶対!」や「薬物やめますか?それとも人間やめますか?」といったフレーズが印象に残っていますし習った記憶はあります。
しかし、そのメカニズムギャンブル依存症も同じくらい怖いものだと教わった記憶はありません。
教育においては、こういった改善点もあるのではないかと思います。
ギャンブル依存症になぜなるか?やどういった仕組みになっているかなども、義務教育で教えるべきだと考えます。

環境

パチンコ依存症と深く関係のある「タバコ」。
喫煙所が徐々になくなってきていたり、喫煙者にとって住みずらい環境になっていることと思います。
この環境についてもいま「健康増進法改正案」で話題になっており、飲食店と同じくくりにパチンコ店が入っています。
そういった点も加わり、数年後に控える東京オリンピックに慌てふためいている最中です。
そういったところ一つ取っても、日本の準備の悪さはどうにかならないものかなぁと思ってしまうのです。
いつもギリギリで慌てている印象があります。

 

最後に

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いかがだったでしょうか?
パチンコ依存症について、そして今日本が抱えている問題についてご理解いただけたでしょうか。
日本は病んでいる」といった名言が流行り、そういった風潮などもありましたが、
一人ひとりがいまの問題をしっかり理解し、それも踏まえて行動できることで少しでも改善するのではないかと思いました。

上記の内容すべて「国のせい」「法律のせい」「時代のせい」と言っているように感じるかもしれませんが、そうではありません。
見直してほしい部分を理解した上で、個人レベルでの小さな行動が変わってほしいという思いです。
物事には様々な面がありますので、「パチンコ依存症」という面からみたらこうなった、くらいの気持ちで受けとめてもらえたら幸いです。
しかし「依存症者」がいる限り、そういった側面から物事をみることは必要だと思っています。
依存症が社会問題になっている今、根本的な解決も個人レベルでの克服もどちらも必要になっているのではないかと思います。

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