キャッシングの返済にあたって

私も元パチンコ依存症で借金が400万ほどあり、今でもまだ半分ほど返済を続けています。なので「パチンコやってるヤツなんてホント借金まみれのクズしかいないな」などと言うことは出来ません。自分がそう言われても何も反論できないですからね…。
今までのページでは「どうやってパチンコをやめたか」ということについてお話してきましたが、ここでは「パチンコをやめた後」つまり「借金返済をどうやって行っているか」という部分をお話したいと思います。


まずは形勢を立て直すべし

◇プロフィール◇
年齢:20代後半
職業:無職、時々フリーター
借金:400万円
借入件数:3社(+友人)

パチンコをやめると決意した当時の私は大した職歴もない無職の20代後半でした(それで借金400万もよく出来たなと逆に驚かれるのですが、出来たのです)。
いくつかの消費者金融からお金を借りていて、「最後の砦」だった3社目の某A社のカードローン枠が28万円ほど残っていたので、それを一気に全部引き出して引越しをしました。

部屋探しで1番重視したのは「最寄り駅から徒歩10分圏内にパチンコ屋がないこと」でした。散歩や外食のついでにフラッと寄ることが出来ないようにするためにです。パチンコ依存症だった当時はその「フラっと」で2万負けるなどがよくあったので…。
なんせパチンコ店のすぐ隣にはキャッシングATMがありますからね。負けたら借りるという負のループに簡単にハマってしまいます。
それは何としても避けなければなりません。駅近にパチンコ店がない物件を見つけるのは大変でしたが、不動産会社に説明したら理解してくれました。

そしてもう1つが「日当たり」でした。

何かの本で「深夜に書いたラブレターをそのまま相手に渡すな。絶対朝になってからもう一度読み返してみろ」と書いてあったのを思い出しました。「深夜の謎のテンション」というのはプラスにもマイナスにも大きく作用すると思うのです。だから深夜のテンションでラブレターを書くととんでもなく気持ち悪い文面が出来上がってしまうし、深夜のテンションで反省や自己嫌悪や将来への不安を考えると「パチンコ依存症で無職とかもう死ぬしかないか」というような結論にたどり着いてしまうわけです。

なので、「眩しくて昼まで寝てられない」というぐらいまで日当たりの良い家を選び抜きました。当時引っ越したての頃は、あえてカーテンを開けっぱなしにして朝の陽ざしが入るようにしました。
そうすると朝眩しくて目を覚まします。朝早く起きれば必然的に夜更かしもあまり出来なくなるだろうということです。

tenki01_s
「お天道様」の名前は伊達じゃない。

 


パチンコ依存症の人は「希望」で考え過ぎる

パチンコ依存症の人間ほど「希望的観測に基づく楽観的思考」が似合うものはありません。なので、「仕事をしなきゃ」と思ってもまず優先するのは「俺の希望」「私の希望」で、「こういうところがいい」「こうじゃなきゃ嫌だ」という条件ばかりが出てきて、結論は「そんなモンあるわけないだろうが!」という所に落ち着いてしまいます。

そして「やっぱりパチプロを目指すしかないか」となったりしてしまいがちなのです。パチンコ依存症あるあるですね。

HOPE ですので、「希望」ではなく「必要」で選んでみてください。
皆さん、どれだけ職歴があるかは分かりませんが、ご自身の性格や考え方の傾向ぐらいは把握していらっしゃることだと思います。

私は「分からない」ということに自分でも驚くぐらいストレスを感じる人間だったので、1日の仕事内容や仕事量やスケジュールが「お客さん次第」という、自分で自分の1日の予定を分かることが出来ないのは物凄いストレスになるのです。なので、「おおよそでも良いから自分で自分の1日の見通しを立てられる職場を選ぶ必要がある」と思いました。これだけは本当に死守しないと仕事を長続きさせられる気が全くしなかったので、これは「希望」ではなく「必要」なことです。

他にも給料面で言えば、「希望」は手取りで20万以上でしたが、それだけ稼げる仕事は「お客さん次第」である確率が高かったのです。自分の借金返済額や生活費を諸々考えてみると、とりあえず手取りで15万から16万ほどあればやっていけるということが分かったので、「必要なのは手取り15万以上」というラインに変更しました。

このように「希望」ではなく「必要」で考えるようにしてみて、もう一度求人広告等を見てみて下さい。今すぐ正社員になる必要はありません。

しかし年齢的にタイムリミットが近いという人は、「何が必要か」をよくよく考えてみてください。1年間派遣社員として勤め「職歴」を作りつつ、資格取得のための時間をきちんと作れそうな職を探すというのも手です。もちろんすぐに正社員を目指すというのももちろんアリです。そのために必要なことをしっかりと考えてみてください。

 


次のページへ:「マトモな生活」とは?