【必読】ニュースでも注目!依存症克服の画期的な治療法!

ニュースから注目を集めた「治療法」

某人気歌手が覚せい剤取締法違反(所持、使用)罪などで逮捕、起訴されたニュースを受け、その治療法に注目が集まっている。
保釈後、ある医療機関に向かう被告―――そこでは、まだ発見されて間もない「新しい治療法」の「疑似あぶり」という覚醒剤依存症の治療法を受けることができるという。
「疑似あぶり」・・・?それはどういったものなのか。また、他の依存症にも通用するものなのか?
画期的な方法として注目を集めているその治療法は、どの程度のものなのか、ひも解いていくことにする。


病院紹介

その治療法はある病院で開発されたそうだ。
その病院とは、千葉県内にある「国立病院機構 下総精神医療センター」だ。


千葉市の中心街から東南へ約25km、海抜42mの丘の上にあって、19万㎡の敷地を有し、四季それぞれ豊かな自然の営みに接することができ、都会の喧噪とはかけ離れ、樹木に包まれた気候温暖で療養に最適の地にある施設です。

大規模な精神疾患の専門病院として
①統合失調症やうつ病などの精神疾患
②職場や人間関係などのストレスに起因する不眠や引きこもり、自律神経失調などの様々な不調を示す方
③物忘れなどの認知症を疑われる方 などの診断・治療にあたっております。更に、
④薬物依存や薬物に起因する精神症状を現している方
⑤脳卒中や交通事故などの後遺症による高次脳機能障害の方
などを診療する専門病棟もあります。


「条件反射制御法」とは

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ここでようやく本題に入ることにしましょう。この病院で開発されたものが、「条件反射制御法」と呼ばれる新しい治療法です。
それは理論的には、行動理論をさかのぼったところの、生物の「条件反射」を利用したもの。
当サイトでも「パブロフの犬・サルを完全に破壊する実験」という形で紹介している「条件反射」。
それ以外でいうと例えば「梅干し」。梅干しを何度も食べていると、梅干しをみただけで唾液がでるようになります。
これは生物における「刷り込み」によるものであり、人はこれを良くも悪くも利用することができる。
しかし、今回はこれを全く違うものに刷り込もう!という取り組みによる治療法なのであります。

例として「薬物依存症」を出します。
例えば、「覚せい剤は気持ちいい」という認識を「覚せい剤は効かない」という認識に変えていき、治していく療法です。
方法としては、ドラッグを使う真似をして、成功体験の空振りを繰り返し体験する事で、欲求を低下させるというもの。
覚醒剤の代わりに別の結晶をライターであぶり、人体に影響のない気化成分を吸い込む。この行為を何度も繰り返すことで、「覚醒剤は効かない」という意識をすり込んでいきます。

これにより薬物に対する欲求の完全消去に成功し、その技法が「条件反射制御法」と名付けられ、最近ではPTSD、パニック障害、反応性抑うつ、病的賭博、病的放火、性嗜好障害、リストカット等にも用いられています。

依存は本人も「悪いことだとわかっているのにやめられない」と自覚しており、その認識は「治せないもの」という前提で従来は治療していました。
ギャンブル依存症も、「一生付き合って生きていくもの」としての認識は大きく、それを前提とした治療法が多かったのは事実です。
しかし、この方法によって認識そのものが「治せるもの」になることによって、今までの治療とは根本的に違う革新的な療法になります。

そしてさらにこの方法は、アルコール依存・ギャンブル依存・薬物依存症なども数多くの「依存性」全般に対する治療法です。
その人が依存しているもの、どのように使用していたかによって、患者にどういったことを刷り込んでいくかは変わります。

例えばアルコール依存症のかた⇒「水をいれた焼酎の瓶での疑似飲酒」
例えば注射による薬物依存症のかた⇒「疑似静脈注射キットを使った疑似注射」

薬理作用がないことを患者に告げて使用する屯用疑似物質による欲求抑制により、これを繰り返し行うと、それまで依存していたことへの認識が変わります。
この技法はこれまで対応困難とされた薬物犯罪や性犯罪等にも効果を発揮するという期待が大きく持たれており、画期的な方法に間違いないでしょう。


治療を受けるにあたって

これには
・本人の確固たる意志
・周りの方や本人も含めた人たちの根気
・治療法に対する信頼感

がとても大切になってきます。
ぜひやってみてください。