ギャンブル依存症の治療にかかる前に

依存症」とは

そもそも「依存症とは」どういったことを言うのでしょうか?定義としては、その行動を繰り返し行うことによって、その刺激を求める渇望が生まれ、その刺激が最優先になり、その刺激がなくなると身体的、精神的、行動的に症状が出ることをいいます。

精神的には、異常な執着心があったり、
行動的には、衝動的であったりします。

心理的にみてみますと、依存症患者は防御反応である「否認行動」をよく取ります。

第一の「否認」
自分は大丈夫!」←何をもって大丈夫なのでしょうか?
ここでの問題は、直接的な原因を過小評価したりねじまげて、自分の問題性を否認することにあります。
「借金をしているけど返せないほどではないから大丈夫!」おそらく自分でもダメだとわかっていて、「大丈夫」とよく口にするのだと思います。そう言って自分に言い聞かせているのかもしれません。しかし、そうは言っても問題は解決しません。さらに、それによって引き起こされるのは、「パチンコに行く回数が少し減ったなら大丈夫だな!」と周りが輪をかけて「第一の否認」をすることです。

第二の「否認」
やめれば大丈夫!」←出来るのならいますぐ辞めてごらんなさい。
ここでの問題は、それによって問題が依存対象以外にも生じてしまったということです。周囲の人間関係、コミュニケーション、経済問題やその人の内面で起こっていることを否認する。「パチンコをやめれば家族は元通りになれる」「パチンコをやめたら真面目に働ける」「何も問題はない」こちらも、周囲の意見によって「第二の否認」をしてしまうことがあります。「パチンコをやめたらいい人なのに」「借金がなければ申し分ないんだけどね~」といった具合に。


否認を繰り返して、「疾病利得」になっていませんか?

・世の中なにもおもしろくない。(自分が依存しているのは世の中のせいだ)
・私はかわいそうな人(だから依存してもしょうがないの)
・法律に違反しているわけではない(だから依存しても良い)
・病気だから仕方ない(依存症という病気を患っているんだ、だから仕方ない)

「病気」という免罪符をもらって、「否認」をし続けていないだろうか?
不思議なことに、嘘をつくと体も本当にそうなっていくそうで、「体調が悪い」というと、本当に体調が悪くなるのだそうです。それによって「病気だから仕方ない」と思わせて、許してもらっているのです。あなたが否認を続けるという心理の裏には、そういった部分も見え隠れしているだろう。

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イネ―ブリングとは

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最後の項目になります。「イネ―ブリング(enabling)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?本来は「~を可能にする」という英語ですが、共依存症の説明に用いられる場合は「依存症者が依存を継続することを可能にするために手を貸してしまうこと」を指します。手を貸してしまっているほうを「イネーブラー」と呼びます。

先ほどもお伝えしたように、依存症は否認の病です。ですから、共依存状態に陥った場合も、それを認めることはとても難しいのです。

「私がダメになりそうな相手を支えている」
「私が手を貸さなかったらこの人はダメになっていたんだ」
「今度こそ変わるという言葉を信じて私が無理をしてでも助けてあげたのに」

このような考えによって、その人自身の共依存がどんどん深まっていくのです。

それが「結果的に相手のためになっているか?」考えてみてください。

パチンコ依存症の例をいうと
・借金を肩代わりしてあげた
・今日が最後だというから軍資金を出してあげた
・お金の管理をしたりコントロールしようとする

などです。

それをする前に「それは本当に相手のためになるんだろうか?」ともう一度自分に聞いてみてください。