パチンコ依存症という名前ではなく「ギャンブル依存症」という名前で精神疾患として認定されています。アメリカの精神医学会が定めた設問に5個以上当てはまるとギャンブル依存症の可能性あると定義づけられているようです。
ギャンブル依存症の定義
『パチンコ依存症解決センターオリジナルチェックシート』
こちらは、パチンコ依存症の過去を持つ管理人が、独自の経験から作り出したチェックシートです。
Q1.予定していた金額より使ってしまったことがある。 Q2.家賃や光熱費など「使ってはいけないお金」とわかっているお金もつぎ込んでしまったことがある。 Q3.「3000円しか負けなかった!」と喜んだことがある。 Q4.負けているのに、待ち合わせに遅れたり、約束をキャンセルしたりしてまでお金を借りたことがある。 Q5.嘘をついて人からお金を借りたことがある。 Q6.「今日勝てば何とかなる」と残金0になるまで打ってしまうことがある。 Q7.軍資金のために借金したことがある。 Q8.勝ったときには祝杯を挙げて、負けたらヤケ酒する、もしくはヤケ食いする。 Q9.そういえば禁煙も続かない。 Q10.パチプロになろうと思ったことがある。 |
実は、Q2、3、5、6、7の5つのどれか1つでも当てはまれば「パチンコ依存症要注意」ということになっています。
それ以外の5つはパチンコを何度もやったことがある人なら1度は思うことですが、Q2、3、5、6、7に関しては「ただのパチンコ好きとは訳が違う」というわけです。
では続いて、「通常のギャンブル依存症チェックシート」もみてみましょう。
『世界認定のギャンブル依存症チェックシート』
こちら(⇒ギャンブル依存症の世界基準はコレだ!チェックシートで診断)でも紹介していますが、ギャンブル依存症の定義は明確に定められています。
しかし、これはあくまでも目安です。頭に入れておくくらいで良いと思います。
(引用文献:DSM-IV精神疾患の分類と診断の手引き/アメリカ精神医学会より)
A.臨床的に意味のある機能障害または苦痛を引き起こすに至る持続的かつ反復性の問題賭博行動で、その人が過去12ヵ月間に以下のうち4つ(またはそれ以上)を示している。
(1)興奮を得たいがために、掛け金の額を増やして賭博をする欲求 |
これらの項目、いくつ当てはまりましたか?
目安として、チェック数は以下のように分類されています。
・軽度: 4〜5 項目にあてはまる
・中等度: 6〜7 項目にあてはまる
・重度: 8〜9 項目にあてはまる
ただし!これだけでギャンブル依存症かが決まるわけではありません!!
ここまで2つのチェックシートを紹介しましたが、依存症かチェックするだけで終わらせないでください。
定義に多く当てはまっていたとしても、当てはまっていなかったとしても、このまま読み進めていってください。
せめて、チェックする本来の意味をしっかり理解してから帰ってくださいね。
自分はパチンコ依存症かもしれないと思ったら
個人的には「自分はパチンコ依存症だ」「ギャンブル依存症という精神病だ(→パチンコ依存症は精神病?)」と思い込むのは逆効果となる気もしています。
私も一時期パチンコ依存症だと自認し、精神科の門を叩き、カウンセラーにも相談していたりしましたが、処方された薬を飲むたびに「自分は一生この薬を飲み続けないといけないのか?この薬がなくなったらまたギャンブル狂いに戻ってしまうのか?」という恐怖感に駆られて、かえって人生を儚んでしまいそうになる時間が増えてしまいました。 | ![]() |
定義にただ従うのは危険?!
大事なのは、「自分は病気だ」と思うことではなく「自分はそれくらいギャンブルに溺れてしまっているのだ」と自覚することだと思います。
もちろん本当に専門家による治療や、GA(ギャンブラーズ・アノニマス)などの自助団体に相談するということが有効となる人もいます。しかし気を付けて欲しいのは「病気である」ということに着目し過ぎて、本当に見つめるべき点である「ギャンブルに溺れている」というポイントから論点がすり替わってしまうことです。定義に当てはまるからといって、必ず治療も受けるべきだとは限りません。
なお、上記で紹介した当サイトのトップページにあるパチンコ依存症診断テストは、精神医学会が定めた定義を参考に管理人の実体験も踏まえて作成しました。決して「あなたは病気です」と決めつけたかったのではないので誤解なさらないようお願いします。
あのテストは「あなたはただのパチンコ好きか、それともちょっと行き過ぎてしまっているのか」というのを考えるためのものに過ぎません。
そして管理人の個人的見解としては自覚すべきなのは「ハマり過ぎ」「溺れすぎ」ということであって、「病気である」ということではないです。
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