パチンコ依存症は甘え?病気?現代社会は依存症の宝庫だった!

「ギャンブル依存症なんて甘え」

「なんでも病気っていうのやめろ」

 

依存症は甘え。そう思う人も、いるのではないでしょうか。

 

「病気って言われてるけど、お金にだらしなくてお金に汚くて言い訳しているだけでしょ?」と実際に言われたことがあります。(当時のあだ名は「カネゴン」でした泣)

 

そしてパチンコ依存症の特徴、「嘘をつく」「借金を作る」もコンプリートしていましたので、それはそれは印象は最悪でしょう。

そんな人間を「お前は甘えてるだけだ!!」と罵りたくなる気持ちもよぉ~~くわかります。実際、私自身も自分のことが大っ嫌いでした。ズルくて頑固で中途半端で性格も悪くて、お金に汚い人間でしたから。しかし、それは依存症になって初めて知った自分の本性でした。それまではそれが普通でしたし、自分を守っていました。自分だけは正しいと本気で思っていました。

しかし、それは間違っていました。パチンコ依存症になり借金を抱えどん底の中で、もはやそれを認めざるを得ませんでした。

人生のどん底になって初めて、自分の醜さと向き合わなければなりませんでした。そんな自分が嫌で嫌で仕方がなく毎日自己嫌悪とパチンコの日々でした。「息を吸いたい」という欲求のごとくパチンコに通いました。

そんな地獄のような廃人の毎日を続けていてお金が持つはずもなく、どうしようもなくなり自助グループに助けを求めました。

それを通じて少しずつ回復したことでわかったことがあります。お金が全てではなく、人生を充実させるためのツールに過ぎない。幸せだと感じるのは心なのだと。

お金で買えないものはたくさんあります。健康、謙虚な気持ち、寛大な心、他人を思いやる気持ち、満足感・・・
どれだけお金を出しても買うことは出来ないでしょう。そんな当たり前のことに気づかされました。

 

そう、実際になってみなくてはわからない苦労と障害があるのです。

「ギャンブル依存症は自己責任。甘え。病気なんかじゃない」と、

いま思っている方、これから読み進めていってみて、最後に心からそう思えるでしょうか?

ギャンブル依存症になってみて初めてわかったことは、依存症の恐怖はあまりにも認知度が低いということです。

これを通じて、「依存症の恐怖」を知ってほしいと思います。その上で、依存症は甘えなのか?病気なのか?判断してみてください。

◆ギャンブル依存症は誤解だらけ

まずは「ギャンブル依存症」について正しい知識を持っていますか?みんなが信じているが誤解だとされているのは数えきれるだけでもこれだけあります。

《ギャンブル依存症で誤解されている20のこと》

誤解① きっかけはビギナーズラック
誤解② ギャンブル依存症はごくまれな病気である
誤解③ ギャンブル依存症は行政が関与する余地はない
誤解④ ギャンブル依存症は性格の弱い人がなる
誤解⑤ 大勝したときの快感をまた味わいたいからしている
誤解⑥ 高齢者は分別があるからギャンブル依存症になりにくい
誤解⑦ 女性はギャンブル依存症になりにくい
誤解⑧ ギャンブル依存症者はどんなギャンブルも好きである
誤解⑨ パチンコ・スロットはギャンブルではない
誤解⑩ 時々ギャンブルをしている分にはギャンブル依存症にはならない
誤解⑪ ギャンブル依存症者はプロのギャンブラーみたいなものだ
誤解⑫ ギャンブル狂いでも借金していなければまだ病気ではない
誤解⑬ ギャンブル依存症者は生活に行き詰ると自殺しやすい
誤解⑭ ギャンブル依存症はアルコールや薬物と違って離脱症状はない
誤解⑮ ギャンブル依存症は意思をしっかり持つことで治る
誤解⑯ ギャンブル依存症は家族の対応次第でよくなる
誤解⑰ ギャンブル依存症は自然治癒する
誤解⑱ ギャンブル依存症は借金を完済すれば治る
誤解⑲ ギャンブル依存症に効く薬がある
誤解⑳ ギャンブル依存症は自助グループ(GA)に数回参加すれば治る

パチンコ依存症にまつわる20の誤解より

 

あとよくあるのが、「ギャンブル依存症は病気だからしょうがないよねー。お金を借りても借金を踏み倒しても窃盗しても家族のお金を使い込んでも犯罪したってチャラだよ~病気だからねー」と優しく治療されるなんて想像してるかもしれませんが、全く違いますよ。

依存症は風邪のように安静にしていれば治るわけではありません。
これまでの生活をすべて変えるように矯正され普通の生活に戻れるようにリハビリをしなければなりません。
今までの普通の世界が全てなくなってしまうようなものです。

病気と診断されたことによって、ギャンブルを一生しない生活を強いられます。これは身から出た錆なので仕方がないと頭ではわかっていても辛いです。

例えば、お肉が大好きで毎日食べていたとします。それをある日突然ベジタリアンにさせられます。宗教上の理由でお肉を食べれない方はいますが、今まで食べていたらそれはそれは辛いですよね。身体的な病気になった場合も同じでしょう。痛風になったらウニやイクラ、ビールは避けなければなりません。これを一生絶たなければならないのは好物であれば辛いですよね。

今まで自然にしていたことを「もう一生できない」という現実を受け入れることから始まるのは本当に大変なんです。
なったのはパチンコ依存症だから、競馬・競輪、麻雀だったらいいかって?
いいえ、ありとあらゆるギャンブルを絶たなくてはなりません。少しでもやってしまうとそれはトリガー(引き金)となり再発してしまう可能性があるからです。

今まで普通にしていたことがこれからの人生において一切排除されるのは苦痛です。依存症になると普通の人が気晴らしにする程度のギャンブルも一切できなくなります。
そして、それに付随するものも極力絶たなくてはなりません。お金を借りることやお酒を楽しむことなどもそうです。

お金を持ちすぎると行きたくなってしまうのがギャンブル依存症の怖いところです。常に大金は持ち歩かないように気を付けなくてはなりません。また、お酒も飲むと制御が効かなくなってしまう可能性があるので、断酒します。

「依存症になって治療する」ということはこれだけの試練が待っていることを意味します。

 

あなたは、これでも「甘え」だと思いますか?

 

◆依存症の根本的な原因

依存症はパチンコやギャンブルだけではありません。世の中にはさまざまな依存症があります。

身近なとこですと「スマホ依存症」。深刻な例ですと覚醒剤などの「薬物依存症」でしょう。

そう、依存症は、他人ごとではないのです。

依存症になりやすい・なりにくいなどがあるとは言われていますが、根本的に依存症はふとしたきっかけで起きます。風邪を引くのと同じように誰がなってもおかしくない病気なのです。

主な特徴としては、家族に依存症がいる・寂しがり屋などで依存症のなりやすさはグッと上がります。ギャンブル依存症は遺伝するといわれているので、家族に依存症患者がいる人は要注意です。また、マウス実験によって孤独な者は依存しやすくなるということがわかっています。(⇒パチンコ依存症解決のカギは『寂しさ』にあった

風邪の原因は主に免疫力の低下だったり、睡眠不足栄養不足などが挙げられ予想がつきますが、依存症の原因は様々です。なのであまりよく理解されていないのだと思います。例としてパチンコ依存症の原因となる代表的な原因についてまとめてみました。

《パチンコ依存症の原因となる15個の代表的な例》

① 高揚感がたまらない
② 射幸心(人より幸せでいたい)という気持ちが強い
③ ストレスフルである
④ 遺伝が関係している
⑤ 環境が関係している
⑥ 刺激を求める
⑦ 軽い気持ちでやってしまった
⑧ 友達が少ない(いない)
⑨ 一攫千金を狙っている
⑩ 負けず嫌いなところを出せない
⑪ 現実逃避型
⑫ 真面目で遊び下手
⑬ 引き際がわからない
⑭ タンパク質不足が引き起こしている
⑮ 寂しがり屋だ

パチンコ依存症になる15個の原因で自分を知るより

 

そして、決定的なのが依存症は脳を変えてしまうということです。

初めて知ったとき、私は衝撃を受けました。依存症の原因は脳の変形によるものなのかと・・・

そして、一番わかりやすい例としてあるのが「薬物依存症」です。薬物をやったことがない私はわかりませんが、薬物依存症はその中でも深刻だといいます。

衝撃的事実発覚!薬物中毒者、やめれない理由はパチンコ依存症にも言えることだった!

簡単に説明しますと、覚醒剤自体に「ハッピーになる成分」が含まれていて、摂取するとこのハッピー成分が脳から出されます。すると、もともと自然に備わっていたハッピー成分を出す一部の脳内では「あ、もう出てるから出さなくていいのか」と勘違いして出すことをやめてしまいます。そうすると大変!「覚醒剤なしにハッピーになれない」状態が待っています。覚醒剤をやめれば元に戻るというわけにはいかないのが厄介なところで、ハッピー物質を出さなくなると覚醒剤を使う前には戻れません。つまり、使い続ければ幸せを感じる脳が壊死してしまうということを意味しています。覚醒剤を使えば使うほどハマる理由はこれによるもので、文字通り「覚醒剤なしでは生きていけない体」になってしまいます。元依存症患者の言葉をお借りしていうなら、「覚醒剤を求める気持ちはまるで、水の中にいて空気を欲するよう」だといいます。あまりにも強烈で鮮明に残っています。薬物依存症を甘くみていました。体験者の話は想像を遥かに超えていました。

 

薬物依存症の場合は成分によるものですが、依存症自体にこの作用があります。すべての依存症は脳の一部を変形させる力があるのです。

【まとめ】すべては脳次第。パチンコ依存症がもたらす脳への影響4選

不幸になりたいと思って生まれてくる人間はいないはずです。みんなが幸せを求めている。
そして、その幸せを感じられるのは脳が正常に機能しているからに他なりません。
依存症はそんな大切な脳を変形させてしまうから怖いのです。それなしでは幸せを感じにくい脳になってしまいます。

◆さまざまな依存症

依存症は主に3種類あり、「行動依存」「物質依存」「関係依存」に分けられます。

(⇒『依存症は3分類される』~依存症の種類と、クロスアディクションに注意~

ギャンブル依存症は行動依存にあたります。行動依存は精神病というわけではなく、神経症なのです。

このような神経症、ネット社会の現代にはもっとありそうですよね。

例えば「スマホゲーム」や「ソーシャルゲーム」「オンラインゲーム」など、”ガチャ”を備えた課金システムのあるSNSゲームは要注意です。これらは”デジタル・ヘロイン”と呼ばれていて依存症になる可能性が高いものです。ガチャなどで課金しすぎて借金をしてしまったり、それによって自己破産せざるを得なくなったりする人なども増えているようです。

 

あとは、最近になって出始めた「アイドルブーム」も危ないでしょう。他の依存症に比べてあまり話題にはなりませんが、アイドルやタレントへの異常な執着心も危険です。「ハマってはいけない」と知りつつもハマってしまう依存症にとても似ています。CD何枚で握手券・投票券などと言ったシステムも非常に危険です。自覚のない依存症には気を付けていただきたいと思います。

 

ちなみに、ソシャゲやガチャ課金による借金で自己破産を申告しても、返済は免責されないとしています。平成27年6月に大阪地裁の自己破産申立書式が改定されたことによって、『ゲーム代その他有料サイト利用代等は自己破産の免責不許可事由』としたことでちょっとした話題になったのはまだ記憶が新しいでしょう。つまり、ソシャゲなど課金システムによって借金を作った場合は、自己破産をしても帳消しに出来ないということです。こういった方の改定が出てしまうほど、スマホやゲームの依存による影響が拡大しているのでしょう。

現代は便利になった一方、こういった新しい依存対象も増えてくるので、上手に付き合っていかなくてはなりません。

◆さいごに

 

依存症は甘えだといいますが、甘えられたらどれだけいいか・・・と思います。
治療も長い人生も、困難がたくさん待ち構えていますから。

 

「依存症だからって甘えるな!」ではなく、「そうなったのは自分のせいだと認め、きちんと治療を受けて自分の力で問題を解決しろ!」という認識が広まればと思います。