ギャンブル依存症と薬の関係性~効果的な治療法とは?~

風邪薬を飲むように、依存症が薬で治ったらいいのに・・・・。

私は何度もそう考えました。おそらく多くの人がこれに似たことを考えたことがあるのではないでしょうか。

依存症を治すのは想像以上に大変でした。だからこそ、頭の中が「辛い辛いつらい辛いつらい・・・」で一杯になっていたのです。
一発で治る薬があればそんな苦しい思いをしなくて済んだのに…と思いましたが、現代の医療はどれくらい進んでいるのでしょうか。

気になってみたので調べてみました。
今回紹介するのは、『ギャンブル依存症と薬の関係性について』です。

※管理人は医師でもなければ、ギャンブル依存症の専門家でもありません。ただの元ギャンブル依存症患者ということを先にご了承ください。

巷では、

・ギャンブル依存症になりやすくなる薬ある
・ギャンブル依存症の治療薬は、医師は「ない」といい、事業者は「可能である」と答えるらしい

といった噂があります。

果たして、ギャンブル依存症と薬ってどんな風に関係しているのでしょうか?

◆ギャンブル依存症になりやすい薬とは

多くの人が服用する薬ではなく、特定の人が服用する薬の副作用として、ギャンブル依存症の症状が出やすいといわれています。それは、「パーキンソン病の治療薬」ドーパミンアゴニストという薬に当たります。

あまり馴染みのない薬に思えるかもしれませんが、服用している方やそのご家族は注意が必要です。パーキンソン病の治療に加え、ギャンブル依存症になってしまったら、本人も周囲の人も非常に大変なな思いをするかもしれません。

また、精神疾患を抱える人もギャンブル依存症になりやすいといわれています。薬物・アルコール依存症・抗うつ・双極性障害・強迫性障害・ADHD(注意欠陥多動性障害)などの人の中には、ギャンブル依存症に苦しむ人も少なくないといいます。

◇ギャンブル依存症になりやすい人の特徴

上記の問題を含め、ギャンブル依存症になりやすい人の特徴を見てみましょう。

最初に言っておくと、ギャンブル依存症の原因についてはハッキリしたことはわかっていません。様々な原因が絡み合って依存症になると考えられます。生物学的なものであったり、遺伝的なものであったり、環境的なものであったり、要因は様々で複雑に絡み合って発症している可能性が高いです。

また、薬物依存アルコール依存と同じように、脳の神経回路に影響を与えているといわれています。

決して断言はできませんが、一般的にギャンブル依存症の発症に影響するといわれている特徴を挙げていきましょう。

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年齢/性別

幼い頃や青年期にギャンブルの快感を味わっていると、成人した後の依存症の発症リスクが高くなります。若年層と高齢者に多くみられます。女性よりは男性が割合としては多いですが、女性のギャンブル依存症は進行が速いといわれています。

性格/考え方

負けず嫌い・仕事中毒・強迫観念が強い・落ち着きがない・暇な時間が長い・孤独を感じている・人生にこれといった目標がない・趣味や興味がほとんどない・日々退屈を感じている・ギャンブルは勝てると信じている・冷静な判断ができない、などはギャンブル依存症になりやすい人の大まかな特徴です。

環境

ギャンブルをし始めて大勝した経験があった。お金の問題や交友関係において問題を抱えている。ギャンブルに触れる機会が多い、すぐにギャンブルにアクセスできる、などその人を取り巻く環境面の影響も大きいです。

家族や友人

家族の中にギャンブル依存症患者がいるとリスクが高まります。ギャンブル依存症は遺伝することがわかっています。また、交流のある友人にも強く影響を受けるため可能性は高くなります。

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【その他依存症になる原因まとめ】

① 高揚感がたまらない
② 射幸心(人より幸せでいたい)という気持ちが強い
③ ストレスフルである
④ 遺伝が関係している
⑤ 環境が関係している
⑥ 刺激を求める
⑦ 軽い気持ちでやってしまった
⑧ 友達が少ない(いない)
⑨ 一攫千金を狙っている
⑩ 負けず嫌いなところを出せない
⑪ 現実逃避型
⑫ 真面目で遊び下手
⑬ 引き際がわからない
⑭ タンパク質不足が引き起こしている
⑮ 寂しがり屋だ

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◆ギャンブル依存症に効く薬はあるの?

結論からいうと、現段階ではギャンブル依存症に直接効くとされる薬はありません。

依存症は薬物療法が効かないとされるため厄介なのです。最も効果的だといわれているのは、行動療法や認知行動療法による治療です。

行動療法とは問題となる行動を暴露させることで衝動を抑える方法を自ら学ぶ治療法です。行動療法が行える場として、週1以上の自助グループのミーティング(代表的なのはGA=ギャンブラーズ・アノニマスで、ギャンブル依存症患者たちがギャンブルをやめるために体験などを話したり聞いたりする集まりのこと)に出席することも推奨しています。それに加え通院も合わせるといいといわれています。

認知行動療法とは、不合理・不健康・ネガティブな考えを洗い出し、それを合理的・健康的・ポジティブな考え方に置き換えることで、脳内から改善していく治療方法です。また、うつ病や強迫性障害、ADHDなどの精神疾患を抱える患者には必要に応じた抗うつ剤や安定剤などの薬物療法を掛け合わせて行います。

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◆まとめ│薬が効かない厄介な病気だからこそ根気がいる

いかがでしたでしょうか。

ギャンブル依存症を治す薬は今のところないといわれています。

他に精神疾患などを併発している方は薬物療法で抑え、ギャンブル依存症の治療に取り組むというやり方が多いでしょう。同じ境遇の人と話す・話を聞いてもらうことで自分を客観的にみることができる自助グループなどの参加はオススメです。

薬が効かないとわかったところで、さらにゴールが遠ざかったように感じないでほしいと思います。依存症は少しずつ治していくものです。一気に治る方法はありません。自分と向き合うための大切な時間として、ギャンブル依存症の回復を目指しましょう!

他の治療法、自分で出来る克服法なども紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

カテゴリ:パチンコ依存症の治療法