関係依存症とは?

依存症には「物質依存」「プロセス(行為)依存」「関係(対人)依存」の3種類があります。
今回はその中の「関係(対人)依存」について紹介していきます。
また、依存症と宗教や洗脳について興味深いものを聞いたのでその話も交えながら、「関係依存症」について考えていこうと思います。

関係依存はそれ以外の依存症とも深く関わりのあるもので、例えばギャンブル依存症患者本人とその家族(や恋人)の間でもよく起こるものです。
この場合はギャンブルという「プロセス(行為)」に依存する患者と、それを支える家族や恋人が「私がいなくてはこの人はダメになってしまう」などの感情を抱き、「依存症者を支える身内」という関係に依存する「共依存」の図です。

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もともと依存しやすい体質の方は他の部分でも依存しているケースはよく見られます。
「関係依存」も基本的な依存症と構造は同じです。
依存する対象が物であれば物質依存、行動や行為であればプロセス依存、そして人や関係であれば対人(関係)依存となります。
そして怖いのは、自分でコントロールすることは難しく、治療も困難であるという点です。
大きく影響しているのは「脳」です。「洗脳」という言葉がありますが、依存対象が人や関係である場合、様々な問題が浮上します。
それは時には「宗教」、そして時には「DV」など、「対人依存」は多岐に渡るということを理解しておいてください。
依存症の怖いところは誰がいつそうなるかわからないという点もあります。
風邪が流行るとかかってしまうのと同じように、いつの間にかかかってしまう感覚です。
風邪の場合は体の免疫力の低下などが原因ですが、依存症の場合、心の免疫が関係していると私は考えてします。
心のエネルギーは検査で簡単に見つけることが出来ない上、見た目にも出にくいため、自分自身もそして周囲の人も注意しなければならないといえるでしょう。
それを踏まえた上で、「関係依存症」について深堀していきましょう。

関係依存症とは?

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関係依存症とは、文字通りその関係そのものに依存したり、人に依存したり立場に依存したりすることです。その関係にしがみつくなど客観的にみると異常なものです。
また人間関係や組織の中には自分では気づかないだけで歪(いびつ)なものや歪んだ関係もあり、本人が認識するのに時間がかかる場合もあります。そして、本人は依存している状態に気が付いていないケースもあり、線引きが難しいところではあります。
関係依存症は依存症の中でも非常にナイーブなものだと考えられます。しかし依存症というからには、本人のコントロールの範疇を超えている状態であり、日常生活に異常をきたします。

【関係依存症の代表的な例】としては下記のようなものがあります。
・異常な世話焼き(過保護・過干渉)
・DV(ドメスティック・バイオレンス)
・家庭内暴力・児童虐待
・パトロン
・お互いに依存しあう共依存
・宗教(教祖・洗脳)

 

関係依存症の治療法とは?

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では、関係依存症はどのような治療を行うのでしょうか?
薬物治療?催眠療法?社会との関わりを完全に遮断する?などわからない点が多いですよね。
まず、本人が「関係依存症」であると認識することが大切です。
様々な要因が関わって依存症になってしまうわけですから、原因は一つではありません。
しかし、原因を考える前に自覚を持つことが治療には大きな一歩となります。
要因として代表的なものは、ストレス・孤独を抱えている・劣等感を抱いている・遺伝、などがあります。いずれにしても、かかったストレスを発散したり受け流す方法、向き合っていく方法を身につけていくことも治療の一環と言えるでしょう。
自分が何に対して不安や劣等感を抱いているのか、なぜ孤独を感じるのかなど、依存症と向き合うことは自分自身と向き合うことです。

 

依存症と密接にかかわる「洗脳」とは

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先日、とあるテレビ番組で「洗脳」についてやっていたので、軽く紹介したいと思います。
嗜癖が依存と深く関わっているのはパチンコやアルコールなどを取ってもわかりやすいでしょう。
しかし、それが対人となると浮かんでくるのは「洗脳」です。
対人関係になってくると、依存しているか、洗脳されているかの境目は際どいためです。
洗脳というのは実に巧妙で、依存心につけこむ悪徳な行為です。良い方向に洗脳される分には良いのかもしれませんが、依存していることによっていつも不安を感じていたり、その対象がなくなる恐怖をいつも抱えてなくてはなりません。
そして本人は気が付いていないケースが多いというのも問題です。

どのように洗脳されていくのか流れを紹介します。

まず、洗脳されやすい人は孤独を感じていたり人を疑わないなどの性格、など。
そして、プラスその時の状況などによって「洗脳されることに向いている人」をわかる人にはわかってしまいます。
そこでまずターゲティングされます。

『AOSK』※この単語を聞いただけでわかった人はいるかもしれませんが進めます(笑)

「A:安心感」優しくして、とことん安心感を抱かせる

「O:驚き」その人のイメージと違うことやギャップ、インパクトに残ることで驚きを作る(例:意外と苦労している、芸能人と仲が良いなど)

「S:嫉妬」他の存在をちらつかせ、わざと嫉妬心を抱かせる

「K:囲い込み」友人や家族と疎遠にするなど、孤立させ、その人の世界には一人しかいないような状況を作る

このように洗脳は行われるようです。
自分で気づくのは難しいかもしれないが、ちょっとした「気づき」を決して見逃さないでください。
「あれ?」と思ったら友人に相談したり、一定の距離を保って付き合えるところまで離れてみましょう。
自分を客観視するのも良いでしょう。
関係依存や共依存になってしまうと他の人に耳を貸さなくなり自分の世界にしか目が向かなくなってしまいます。
客観視したり、おかしな点はないか一度思い返してみましょう。