アルコール依存症とは?

依存症の中でも物質依存に俗する「アルコール依存症」。
細かく分類するとパチンコ依存症などのプロセス依存とは異なりますが、依存症として恐ろしいものであることには変わりはありません。
今回は、そんな「アルコール依存症」について取り上げたいと思います。
「依存症」という根本的な問題に着目しながら、どういった認識がされているか、主な症状・治療法など多岐に渡って紹介していきたいと思います。
ぜひ参考にしてみてください。

アルコール依存症とは

アルコール依存症は薬物依存症の一つで、脳の変化によって起こる病気です。
依存症は3種類ありますが、その中でも「物質依存」という厄介な分類がされています。
依存症になると、脳の形が変わります。「嗜癖でたくあんになった脳を、大根に戻すことはできない」と言われるほど、依存症は強烈な脳の変化を引き起こし、完治することはないといわれています。
接種するものがアルコールとあって、接する機会が多かったり日常で目にすることも多いのも難点です。コンビニやスーパーマーケットで簡単に手に入れることが出来ますし、人付き合いで断れない状況と理由を付けて飲み会などに参加したらすぐに逆戻りしてしまうためです。
アルコール依存症は、少量でも摂取してしまうとたちまち戻ってしまうので、再発が多い依存症でもあります。
ただし、アルコール依存症はアル中(慢性アルコール中毒)とは全く異なります。アル中は社会的にも倫理的にも一線を引かれた用語として使われることが多く、医学用語として認定もされていません。
アル中とは違うもとだと認識しておいてください。

アルコール依存症の症状

osake_women

主な症状は飲酒です。飲まずにはいられない状態になってくると、常に酩酊状態で危険なものになります。

・アルコール依存症の段階

飲酒摂取パターン
A型:機会 冠婚葬祭、飲み会など
B型:習慣性 晩酌・寝酒など
C型:少量分散 一人で日常行動の合間に飲酒する反復習慣が2日以上ある
D型:持続深酩酊 一人で飲んでは眠り、起きては飲むの反復が2日以上ある
上記の4分類の中で、C型はアルコール依存症、D型は病的飲酒のパターンとされている

上記の飲酒パターンでC,D型が特に問題視される部分です。
C,D型あたりになってくると、アルコール依存症を隠そうとしたり、日常生活を取り巻く様々な弊害が表れていることが多いです。
酒代を払うために貯金をほとんど使っていたり、借金していたり、同居人がいたり人が家を訪ねてきたら酒瓶を隠したり、一度に大量のお酒を買うのがバレないように何件か回ったり、お金を得るために友人を脅したり、多種多様な表れ方をします。
そして、共通しているのはその根源がお酒だということです。依存してくるにつれてどんどんお酒が日常を占める割合が高くなっていきます。

・脳への被害も大きい

健康な状態が大根だとすると、依存症状態は「たくあん」です。漬物となった大根はもはや大根とは呼ばれませんよね。
飲酒をすればするほど、脳もそのような状態に近づきます。脳がアルコール漬けになっているような状態だと考えてください。
なぜ脳が関係してくるのかというと、嗜癖の仕組みを考えると分かりやすいかと思います。
依存症全般にいえることですが、脳からドーパミンが出ることによって、習慣が強化されます。
強化によってさらに依存性が増しますし、強化したことに対する感受性(脳の受け取り)が強ければ、短期間で強く依存するようになります。
ギャンブル依存症に陥った方で、きっかけは大勝なんてよくある話。この状態は感受性が強く働いたためと言えるでしょう。
アルコール依存症に関しても同じで、ドーパミンが大量に出るようなきっかけがあると依存性が強化されます。

・退薬症状とは

先ほどのD型のように、飲酒を往復して行いそれを中断したり感覚を空けたり量を減らしたりすると、症状が現れます。
その現象を退薬症状といいます。主な症状としては不眠・悪夢・血圧上昇・頻脈・動悸・吐き気・嘔吐・頭痛・胃痛・発汗・自律神経症状、筋肉の硬直やけいれん発作などの神経症状、幻覚・幻聴などの精神症状など様々です。
退薬症状がひと段落すると、怒りっぽくなったり刺激に対して過敏になったり、焦燥感、抑うつ状態など、情緒・行動が不安定になり、遷延性(せんえんせい)退薬徴候と呼ばれる状態が続きます。
治すために必要な過程なのですが、この状態に耐えられず挫折する人が多く見られます。

・体も蝕むので、健康被害も同時進行・・

アルコールは「百薬の長」と言われていますが、飲みすぎて体に良いわけはありません。
何事も限度が大切なように、お酒が強いといわれている人も飲みすぎたら体を壊します。また、アルコール依存症は合併症を引き起こしやすいです。主に胃炎、膵炎(すいえん)、膵石、肝炎、肝硬変(かんこうへん)、心筋症などの内科疾患、末梢神経炎、小脳変性症、ウェルニッケ・コルサコフ症候群、前頭葉機能障害、痴呆などの神経系・精神系の疾患が多く挙げられます。
物質依存の厄介なところは、体にも影響してくることです。薬物依存症もその代表の一つです。脳も体も心もボロボロにします。回復に時間がかかるのも特徴です。

・最近のニュースではCMに規制が・・・

2017年4月23日のニュースでは、ビールなどの酒類のCMに規制が入った。ゴクゴクなどの飲み干す音や喉元のアップの描写などが流れなくなったのです。
この経緯については、日本酒造組合中央会、ビール酒造組合など業界9団体でつくる「飲酒にかんする連絡協議会」が、昨年7月に広告の自主基準を強化することになったからです。これにより、「ゴクゴク」などの効果音をしようしない、お酒を飲むシーンの喉元アップの描写はしない、といった規制を設けました。
自主規制といっても、内閣府のアルコール健康障害対策関係者会議ワーキンググループの会議で「アルコール依存症の人に苦痛を与える」といった指摘がされ、業界がその指導を受け入れたことによるものです。

また、それに加えて「25歳未満の出演自粛」や「アニメCMの自粛」にまで及んでいます。これによってアルコール依存症への配慮がなされました。それほど深刻化しているものなのか…という気持ちになってしまいます。ここまで自粛自粛となるまで生きにくい世の中に変えてしまったのでしょうか。

アルコール依存症の治療法

water

脳は元に戻すことはできないので、それ以上悪化しないように依存症と上手に付き合っていく解決方法や、回復を目指していきます。良くなることはできませんが、悪化を止めることはできます。
アルコール依存症の治療はアルコールをやめることを目的としているのは当たり前ですが、再発を防ぐためにも治療していかなくてはいけません。
特に再発が多いので、繰り返し繰り返しの治療を行うことをオススメします。
実際に本人が受ける場合でも、家族がサポートする場合でも気を付けておきたいポイントです。

・刷り込みによる治療

アルコール=飲んでもいい気分にならないという認識を、少しずつ刷り込んでいく治療方法です。
アルコールを薄めたり、ときには水を飲むことによって徐々に認識を変えていきます。
お酒を飲まないことによる回復と、認識を変えることによって回復を目指すことで、長期的に効く治療が望めます。

詳しくはこちら⇒【必読】ニュースでも注目!依存症克服の画期的な治療法!