「パチンコで借金を返済」は不可能に近い
パチンコで負けてしまった、パチンコで借金をしてしまった・・・
そんなとき甘い考えが浮かぶ。「パチンコで勝てばなんとかなる!」
パチンコにハマっている人は誰しも一度は考えたことがあるでしょう。
私もその一人でした。しかし、私は「パチンコで借金の返済をすることなど、不可能」ということを悟ります。
もちろん、世の中にはごく稀に「天才」と呼ばれる人がいたり、考えられないくらいの「奇跡」が重なって借金完済!など稀な例は除きます。
そこで、私はある数値によって「パチンコで借金を返済することなど不可能」だと言っています。
しかしそれによって「パチンコに頼るような無駄なことはやめよう」と思えたのです。
私は「天才」でもなければ、「奇跡」を信じて人生を終えるなら「現実」を知って人生を始めたいからです。
まず始めに、以前紹介したように(詳しくはこちら⇒パチンコをデータでみてみる)パチンコの還元率は85%です。
つまり、1球ごとに15%ずつ負けて、最後は「0」になります。
もちろんギャンブルといわれる競馬・競輪・競艇・オートレース、すべてにおいて胴元が儲かるようにできているのは知っているでしょう。
そして、昔から「競馬(ギャンブル)で家を建てたやつはいない」といわれるほど、借金をパチンコで返済できる可能性は限りなくゼロに近いです。
その裏付けともいえる根拠が、ギャンブルの還元率という数字に隠れています。還元率とは、賭け金に対して払い戻される金額割合のことで、ペイアウト率とも呼ばれています。パチンコやパチスロは80~85%程度が目安です。競馬や競輪・競艇などは75%程度なので、そっちよりはマシじゃないか、と思うかもしれませんが、残念ながら考え方が浅はかすぎます。
また、10万円つぎ込んで、戻ってくるのは平均8万円から8万5千円程度だろうと考えるのもこれまた浅はか!
世の中そんなに甘くありませんよ!
なぜかというと、この「還元率(ペイアウト率)」というのは、1回のプレイ(パチンコなら1球)で還元される金額の平均だからです。
10万円を一気に使ったら、確率的には8万円くらい戻ってくる勘定になりますが、その8万円を元手にしてまたプレイすれば、6万4千円に減ってしまいます。そのあとは51200円、その後は40960円と減り続けて・・・
10万円あった元手は1ヵ月後には「99円」になってしまう計算になるのです。
パチンコの金の減り方(還元率80%計算)
100,000円 | 元金 |
80,000円 | 2日め |
64,000円 | 3日め |
51,200円 | 4日め |
│ | │ |
20,971円 | 1週間後 |
4,398円 | 2週間後 |
921円 | 3週間後 |
99円 | 1ヶ月(31日)後 |
還元率が100%を下回るギャンブルをしている限り、それは必ず「やればやるほど、そしてあっという間に、ゼロ」になってしまいます。機械割99.99%のスロット機種であったとしても同じです。つまり、100%を下回る還元率のギャンブルをしている限り、結局のところ還元率は0%と同じだということです。
それがギャンブルです。
「取り返そう」という心理下では、人のパフォーマンス力は下がる
そして、もうひとつ残念なお知らせをお伝えします。
借金を抱え、これまでの損を取り替えさなきゃ、という「焦り」や「プレッシャー」を感じている場合には、勝負に勝てなくなるという科学的根拠があるんです。
それこそ、パチンコやパチスロ、ギャンブルに限らず、仕事やスポーツなどでも同じでしょう。もはやあるあるともいえますが・・
詳しくは・・・自分で調べてみてください(笑)
つまり、お伝えしたいことはただでさえ勝てないパチンコやパチスロが、ますます勝てなくなり、さらに取り返そうと、ますます依存症になっていくという、負のスパイラルへ陥ってしまうのですね。
これを聞いても「借金をパチンコで返済する」なんて考えていますか?
現実をみましょう。
少なくとも、依存させて負けさせてパチンコ漬けにしているパチンコと、借金のことを現実的に考えてくれる仲間や弁護士さんと、どちらがあなたのことを考えてくれているか、考えなくてもわかりますね。「借金」は焦らず、確実に返していけるよう、周りの人のいうことをちゃんと聞きましょうね。